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台北から日帰りで行ける宜蘭(イーラン)おすすめスポット5選

一人旅の定番デスティネーション、台北。街歩きの楽しさやバラエティ豊かな絶品グルメにすっかりはまり、リピーターになる人が後をたちません。

しかし、定番の場所はもう行きつくしたからちょっと違う場所へ足を伸ばしてみたい、と思っている方も多いのではないでしょうか?
「台北の他にもう1箇所、九份以外で一緒に巡れる観光地はないかな…?」そんなことを考えている人はぜひ、宜蘭(イーラン)へ!

山と海、そして田園に囲まれた自然豊かな宜蘭には、台北とはまったく違う長閑な空気が漂い、台湾の日常風景や伝統文化をより身近に感じることができます。

この記事では、台北から日帰りで行ける宜蘭のおすすめスポットをご紹介します。

1. 台北から日帰りで行けるオアシス、宜蘭(イーラン)について

台湾の北東部に位置する宜蘭(イーラン)。台北からは高速バスで1時間、桃園国際空港からも1時間半程で行け、海外からの観光客でも訪れやすい都市です。

一面に広がる田園と、その向こうを山と海に囲まれた長閑なこの場所は、都市の喧騒を忘れてリフレッシュしたい旅行に最適。

海ではドルフィンウォッチングやサーフィン、山では温泉にグランピング、街中では伝統芸術に夜市と、澄んだ空気と穏やかな雰囲気のなかで様々な楽しみ方ができます。

また、豊かな自然に囲まれた宜蘭は台湾屈指の食の宝庫
名産品の三星ネギをはじめ、新鮮な海鮮料理やもち米を使った郷土料理など、ここでしか味わえないご当地グルメが盛りだくさんです。

2. 宜蘭(イーラン)おすすめスポット①礁渓温泉公園の足湯

宜蘭は、実は有名な温泉地でもあります。
礁渓温泉は台北から宜蘭中心部に向かう道中にあるので、バスを途中下車して気軽に立ち寄れるのが魅力。

街中には公園や広場に無料で利用できる足湯が点在しており、特にお勧めなのが、バス停から徒歩で行ける礁渓温泉公園です。

緑に囲まれた公園の中にある足湯スポットで、泉質は無色透明の弱アルカリ性炭酸水素塩泉
傍にある洗い場でしっかり足を洗ったら、温泉へ足をドボン。
心地よい風に吹かれ、木々を眺めながらの足湯はとても気持ちがよく、バスに座りっぱなしだった足の疲れも流れていくようです。

タオルの貸し出しはないので、持参するのを忘れずに

バス停にはコインロッカーもあるので、大きな荷物を預けてあたりを散策することもできます。
街中まで行くと、台北では行列必至の人気豆花店「白水豆花」の本店が。湯上がりのデザートにぴったりです。

その近くには「湯囲溝温泉公園」という足湯スポットもあるので、足湯巡りをしてみるのもいいかも?

📍礁溪溫泉公園
住所:宜蘭縣礁溪鄉公園路70巷60號

3. 宜蘭(イーラン)おすすめスポット②メルヘンな宜蘭駅

宜蘭駅でバスを降りたら、列車の宜蘭駅の方へ向かいましょう。こちらはちょっとしたフォトスポットになっているのです。

遠くからでも目に飛び込んでくるのが、駅舎を突き抜けるようにそびえる巨大なキリン
さらに駅前の広場には、長さ30メートルもの宙を飛ぶ蒸気機関車が!

実はこれらは、台湾を代表する宜蘭生まれの絵本作家・幾米氏(Jimmy Liao)の作品をモチーフにしたもの。
宜蘭駅の外壁や構内にポップなキャラクターたちが描かれた壁画やオブジェが散りばめられており、まるで物語の世界に迷い込んだような気分に。

ちなみに、宜蘭へは台北から鉄道でもアクセス可能です。区間快(快速)なら約1時間半、自強号(特急)ならおよそ1時間で到着します。

注意したいのは、自強号を利用する場合
特急料金は交通系ICカード「悠遊卡」では払えず別途購入が必要なのですが、改札が別になっていないため、うっかり行き先だけを見て快速のつもりで乗車してしまうと、無賃乗車してしまう危険が。

高額の罰金が待っていますのでご注意を!

📍宜蘭駅
住所:宜蘭縣宜蘭市光復路1號

4. 宜蘭(イーラン)おすすめスポット③国立伝統芸術中心

「国立伝統芸術中心」は、その名の通り台湾の工芸や音楽、演劇、建築などの伝統芸術に触れられるテーマパーク的な施設。 宜蘭は台湾歌仔戯の発祥地なんだそう。

演劇、音楽、舞踏、工芸、雑技などのテーマにそって、21の建物と景観エリアが設置されています。 約24ヘクタールに及ぶ敷地内には、台湾各地から移築した伝統建築が立ち並び、まるで古い映画の中の世界に入り込んでしまったかのよう。

赤煉瓦の街並みや、赤い提灯が100メートルほど連なる小道など、フォトジェニックなスポットがあちこちに。

私が行った際は時間が合わず残念でしたが、京劇・布袋劇の公演も鑑賞できるんですよ!

メイン通り「民藝街坊」には、漢方、茶器、陶器に駄菓子屋さんまで、様々な飲食店やショップが軒を連ねます。

藍染体験や陶芸教室、木工細工、ガラス細工などワークショップも多く開催されているので、時間がいくらあっても足りません。

私の一押しのお店が、漢方薬専門店「登義參藥行(DengYi HanYo)」。
漢方のドライフルーツやハーブティーを販売しているだけでなく、店内には昔の薬局道具が並び、実際にお茶を楽しむこともできます。

テイクアウト用のボトルも可愛いのですが、せっかくならぜひ 2階で漢方ティータイム を。

2階には、生薬を粉末にする薬研や、小さな引き出しがたくさんついた薬棚など、昔ながらの道具がずらり。

昔の薬局の道具というのは、どうしてこうも心を踊らせるのでしょうね?気分はすっかり薬師です。

いにしえの時代のロマンたっぷりの2階で、漢方ティーセットを頂きます。

このセットは、目に良いのだそう。
窓の外には木々の緑と、趣きたっぷりの古い建築。ノスタルジックな窓辺に座り、ホッと一息つく時間はとても心に残るものになりました。

休憩がてら、古き良き時代の趣きある台湾を楽しんでみてはいかがでしょう?

📍国立伝統芸術中心
住所  :宜蘭県五結郷季新村五濱路二段201号
営業時間:09:00-18:00
アクセス:羅東駅からバスで15分

5. 宜蘭(イーラン)おすすめスポット④羅東夜市

台湾に行ったら欠かせないのが夜市。
宜蘭にも有名な夜市があります。それは、台湾でも指折りの規模と人気を誇る「羅東夜市」

農業が盛んな宜蘭ならではの新鮮食材を使ったグルメが並び、どれも美味しくないはずがありません。 訪れたときはあいにくの大雨でしたが、それでも溢れる人、人、人…!

羅東夜市へは、駅から徒歩で10分ほどで到着。民生路、公園路、民権路の3本をメインストリートとする、わかりやすい配置の夜市です。

沢山のお店があるので何を食べようかと悩んでしまいますが、何はなくとも宜蘭特産の三星ねぎを使ったメニューは最優先でチェックしましょう。
特に食べのがせないのが、羅東夜市を代表する人気グルメ「三星葱餅(サンシンツォンビン)」

三星ネギを生地に挟んで油で揚げた料理で、どのお店も行列必至です。

行列に並びながら作っている工程を眺めていると、思わず引くほどに大量の三星ねぎを生地にのせて包んでいきます。
ねぎたっぷりのトロッとした餡は火傷しそうなほど熱いですが、ぜひ揚げたてを食べてください。

シャキシャキとした歯応えのネギの風味と、ピリッとした胡椒のアクセント、噛むほどに溶け出すネギの甘味…お酒が進む絶品です。

他にも、豚肉をフリッターにしたサクサク「ト肉(ボーロウ)」、火傷するほど熱いトロットロのスープコロッケ「糕渣(ゴーツァ)」など、宜蘭以外ではなかなかお目にかかれないご当地B級グルメが盛りだくさん。

ぜひお腹をしっかり空かせて訪れてください。

📍羅東夜市
住所:  宜蘭県羅東鎮
アクセス:羅東駅から徒歩約10分

6. 宜蘭(イーラン)おすすめスポット⑤壮圍張宅

台北から日帰りで簡単に行ける宜蘭ですが、のんびりとした雰囲気が魅力の場所なので、一泊してゆったり滞在するとさらにその魅力を楽しめます。

そんな宜蘭でぜひ泊まりたいのが、田園風景の中に凛と佇む、絶景のラグジュアリーな宿「壮圍張宅」

様々な建築雑誌で取り上げられている名建築で、この宿に泊まるために宜蘭を訪れる人もいるほどです。 元々は個人の邸宅として建てられたものですが、家族の独立を機に宿として営むようになったのだそう。

建物は中国伝統の四合院様式を取り入れた造りで、ロの字に囲まれた中庭がまるで映画のワンシーンのよう。
緑豊かな庭園と、打ちっぱなしのコンクリートが織りなすコントラストがとてもスタイリッシュです。

家族のお部屋をそれぞれ客室に改装しているので、各お部屋には家族の名前が残されています。

私の泊まった「主臥房(主のベッドルーム)」は、テラスにハンギングチェアのついた寛ぎの空間。

この宿の人気の要因の一つが、なんと屋根の上に登れること! コンクリートの外階段を上がれば、目の前にはどこまでも広がる田園風景が。

屋根の上に登ると、なんだか子供のようにワクワクしてしまいますね。
この時はちょうど稲が刈り取られていましたが、季節によって瑞々しい緑の水田や黄金色の稲穂が風に揺れる光景などを楽しめることでしょう。

チェックイン時には、麻糬や牛舌餅などの宜蘭名物を使ったウェルカムチャイニーズアフタヌーンティーがいただけます。

朝は作りたての伝統的な台湾家庭料理を。

周囲にはお店がほとんどないので、必要なものはあらかじめ用意しておき、あとはただこの特別な空間で過ごす時間を心ゆくまで堪能するのがおすすめです。

📍壮圍張宅
住所:宜蘭県壯圍郷過嶺村過嶺路1巷36号

7. 宜蘭(イーラン)で癒しの台湾旅を満喫しよう

足湯に癒され、豊かな自然のなかで育まれた美味しい宜蘭グルメを満喫し、伝統文に触れながらホッと一息。
宜蘭では、なんだか時の流れが遅くなったようにさえ感じるほど、長閑で心地よい空気が流れていました。

賑やかな台北とまた違った台湾の魅力を味わえる宜蘭。 台北から気軽に足をのばせる距離にあり、2泊3日の旅でもしっかりリフレッシュできます。

時間に追われずゆったり過ごす週末海外旅行に、宜蘭で癒しの台湾時間を楽しんでみてはいかがでしょう?

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mugi

mugi

フリーランスフォトグラファー&ライター。国内の様々なホテルやコスメブランドの広告写真撮影を行う傍ら、複数のメディアにてトラベルライターとして国内外を取材。
自身のSNSでもトラベル&ウェルネスをメインテーマに、大自然の中のリトリート旅や絶景クルーズ旅行など、上質な時間の流れるひとり旅&女子旅を発信中。
訪問国は32カ国。特別感のあるホテル、ヴィラ探しが得意。
効率重視の旅ではなく、そこでしか味わえない心ときめきく瞬間を求めて旅しています。