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【バリ島一人旅ガイド】バリ島で叶える「私時間」の楽しみ方

アジアを巡る2週間の一人旅で訪れたバリ島。シンガポールの洗練された街並みを後にして足を踏み入れたバリ島は、今回で3度目の訪問。それでも、「まだこんな景色があったのか」と新しい発見が絶えない、そんな魅力に満ちた場所です。

青く広がる海、雄大な山々、そして豊かな自然に包まれたバリ島。それぞれのエリアが異なる表情を持ち、訪れるたびに違う物語を紡いでくれる。今回はその中でも、一人旅だからこそ感じられたバリ島の魅力をたっぷりとお届けします。

バリ島で一人旅がおすすめな理由

コスパ抜群!おしゃれなドミトリーやホテル

一人旅だとどうしても宿泊費がかさみがち…。バリ島は、リーズナブルで魅力的な宿泊施設がたくさんあるので、一人旅でも気兼ねせず泊まれるのが魅力です。

たとえば、チャングーの「Kos One Hostel」。1泊4,000円という価格で、スタイリッシュなデザインと抜群の居心地を提供してくれるこのドミトリーは、まさに一人旅の理想形でした。

ドミトリーながら、広々としたプールやカフェ顔負けの朝食メニューが揃い、まるでリゾートホテルにいるような気分になれます。

共有スペースでは、リモートワーカーや旅好きの人々との交流も楽しめ、心地よい活気が漂っていました。

旅の後半は、ウブドの「Clan Living – The Founder Ubud」へ。竹をふんだんに使った建築に一目惚れし、そのデザインに惹かれて宿泊を決めました。

1泊約8,530円というリーズナブルな価格ながら、贅沢な気分を味わえる空間は期待以上でした。木の温もりを感じるフローリングと、メザニンベッドの独特な設計が、部屋を広々とした開放感のある雰囲気に演出してくれます。

開放感あふれるデザインと自然素材が心地よい、バリ島らしい共有スペース。足元に水が広がるユニークなテーブルで過ごす朝のひとときは、まさに贅沢そのものです。

日本人の口に合うおいしいご飯

バリ島のローカルフードは、日本人にとってどこかほっとする味わいがあります。香辛料が強すぎることもなく、どの料理も優しい味付けなので、初めての方でも安心して楽しめるのが魅力です。

滞在中、私が特にお気に入りだったのがインドネシア流の焼きそば「ミーゴレン」。甘辛いソースがもちもちの麺に絡む、そのシンプルながら奥深い味わいに、すっかり虜になりました。

また、一皿のボリューム感が絶妙で、一人旅にはちょうど良いサイズ感も魅力的です。

一口食べるたびに、「これこれ、この味!」と心が踊るような幸福感。「今日は違う料理を試そう」と思いながらも、ついまたミーゴレンを注文してしまう——そんな自分に気づいて、思わず苦笑してしまうほどでした。

バリ島女一人旅での治安

女性の一人旅でどうしても気になるのが治安ですが、バリ島は観光地として成熟している分、基本的な注意を払えば安全に過ごせます。

たとえば、夜遅くの外出を控える、路地裏を避ける、見知らぬ人にむやみに近づかない——これらを守れば、安心して楽しむことができました。

バリ島で女一人旅でやりたいこと

雑貨屋めぐり

ナチュラルな素材感とセンスの良いデザインが光るバリ島の雑貨。特にトレンドの発信地であるチャングーには、おしゃれな雑貨屋が軒を連ねています。

お気に入りのお店となったのは「Bungalow Living Bali」と「Cove.」。インテリアやラタン製品、香り豊かなお香など、思わず手に取ってしまうアイテムばかり。

店内をゆっくり眺め、お気に入りのアイテムを見つける時間は、一人旅ならではの特権です。

カフェめぐり

バリ島は、まさにカフェ好きの天国。ナチュラルな雰囲気が漂うオーガニックカフェから、アートな空間が広がるコンセプトカフェ、さらには絶景を楽しめるロケーションまで、個性的なカフェが島中に点在しています。訪れたいカフェが多すぎて、どこから行こうか迷ってしまうほどでした。

特に印象に残ったのは、滝を眺めながらゆっくりと過ごせるウブドの隠れ家カフェ「Layana Warung」です。

滝から漂う涼やかな空気と、自然そのものを感じる緑の景色に包まれながら味わうスイカジュースは、格別の一杯でした。

こちらはチャングーにある「Warung Shisha by Mikata」。昼間からシーシャを吸う時間は、どこか背徳感を味わえる特別なひとときでした。バリ島らしいナチュラルなインテリアに包まれた空間で、ゆったりと流れる時間を独り占め。

甘く香る煙が静かに広がるたび、日常の喧騒が遠のいていくのを感じます。ここでは時計の針も緩やかに進むようで、ただ自分の心の声に耳を傾けられる——そんな贅沢がありました

絶景スポットめぐり

バリ島は少し車を走らせるだけで、息をのむような絶景に出会えます。アグン山が一望できる「ラハンガンスイート」や、海に浮かぶような寺院「タナロット寺院」、さらにライステラスの景観が美しい「テガララン・ライステラス」など、訪れるだけで心が洗われるスポットが点在しています。

「誰かと共有したい」——そんな気持ちがふと湧くほどの美しさ。だけど、一人だからこそ、その瞬間を独り占めできる特別感もまた、一人旅の醍醐味です。

バリ島で一人旅スケジュール

バリ島は、訪れるたびにその多彩な魅力に心を奪われる場所です。エリアごとに異なる表情を持ち、それぞれがまったく違った体験を提供してくれるからこそ、滞在するほどその奥深さに気づきます。

私は1週間じっくり過ごしましたが、それでもまだ足りないと感じるほど。以下は私が体験した6泊7日の旅程です。

◆1日目〜2日目:チャングー

 トレンドエリアでカフェ巡りや雑貨探しを満喫。

◆3日目:北部

 「ラハンガンスイート」からアグン山を一望し、「ランプヤン寺院」や「ティルタ・ガンガ宮殿」の神秘的な景色を堪能。

◆4日目:チャングー・スミニャック

 カフェ巡りやショップ探訪を再開

◆5日目〜6日目:ウブド

 バリスウィングや絶景カフェを楽しみ、「タナロット寺院」で夕日を堪能。

◆7日目:次の国へ

バリ島で女一人旅での移動手段

バリ島では鉄道がなく、移動手段は車やバイクが基本です。私は、現地の配車アプリ「Grab」を活用し、グラブバイクとカーチャーターを使い分けて移動しました。

チャングーやウブドなどエリア内を散策する際は「Grabバイク」が便利で手軽。一方で、北部やウブドなどの離れたスポットを訪れる際には、専用の車をチャーターしました。

ただし、バリ島は」渋滞が多いので、時間に余裕を持ったスケジュールを心がけると安心です。

一人旅だからこそ満喫できるバリ島

バリ島で過ごした6泊7日。一人だからこそ、誰にも気を遣わず、自分の「行きたい」と「やりたい」を心のままに追いかける贅沢な旅でした。3度目の訪問でも新しい発見が絶えず、まだまだ行き足りない場所がたくさん。この島の奥深さに、ますます魅了されています。

バリ島ならではの贅沢といえば、「何もしない」時間を楽しむこと。昼間からシーシャを吸いながら、ただボーッと過ごすひとときや、絶景スポットで風に吹かれながら心を解き放つ時間——そんな何気ない瞬間が、都会の喧騒から解き放たれた特別なリフレッシュ感を与えてくれます。

活気あるチャングーのカフェやショップ、穏やかなウブドの緑豊かなライステラスや滝。それぞれが異なる表情を持ちながらも、静と動が美しく共存するバリ島では、旅そのものが自由で、自分らしくいられる特別な体験となりました。

​​一人旅だからこそ感じられる、バリ島の深い魅力。またいつか、この場所に戻って新しい物語を紡ぎたい——そう思いながらバリ島を後にしました。

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土屋香奈

土屋香奈

金沢生まれ金沢育ち。京都の大学で観光学を学び、観光案内所でのボランティアや観光地取材を通じて旅の発信に魅了される。
金融業界を経て27歳でフリーランスへ転身し、トラベルフォトライターとして活動中。「いしかわ観光特使」を委嘱。
旅×写真×文章×動画×SNSを駆使し、女子旅を中心とした国内外の取材やモデルコースなどコンテンツ制作を手がける。
旅行会社や地方自治体の撮影にも携わり、多彩なメディアで発信中。「かわいい」を切り取るのが得意で、ディズニーやクルーズ旅、海外旅行が好き。