スウェーデンの首都・ストックホルムは、旧市街ガムラスタンや地下鉄アートなど、徒歩と公共交通で効率よく巡れる北欧最大の都市です。街はコンパクトで治安もよく、女子旅や一人旅にもぴったり。
実際に訪れてみると、想像以上に街中がかわいく、気づけば「住みたい」と思ってしまうほど。1月の訪問でしたが、寒さや雪も想像していたほどではなく、ストックホルムの魅力をしっかり感じられました。
今回はANA直行便でストックホルムへ。HISの「トンちゃんコラボプラン」に沿って旅した体験をもとに、3泊6日で巡った観光スポットと効率的な回り方をまとめています。
情報量は多めですが、実際に歩いた私の視点でまとめているので、この記事を読み終える頃には、ストックホルム観光の全体像がすっと見えてくるはずです。
1. ストックホルムとは

スウェーデンの首都・ストックホルムは北欧最大の都市で、「水の都」とも称される場所。14の島から成り、橋を渡るたびに少しずつ表情を変える景色も大きな魅力です。
日本との時差は−8時間(サマータイム期間は−7時間)。夏は白夜、冬は日が短く、季節ごとに表情が大きく変わります。運がよければ、ストックホルムでオーロラに出会えることもあるそう。

ストックホルムの大きな魅力は、街がコンパクトなこと。観光の中心エリアは半径2〜3kmほどに収まり、主要スポットの多くが徒歩圏内、もしくは地下鉄で数駅という距離感です。

景色は新鮮なのに、どこか落ち着く心地よさもある。安心感がありながら、ふとした瞬間に冒険心をくすぐられる。ストックホルムは、そんな不思議な魅力を持つ街でした。歩けば歩くほど小さな発見があり、「まだ見たい」「もう少し先へ」と、自然と旅心が刺激されます。
だからこそ、予定は詰め込みすぎず、ふらっと寄り道できる余白を残して歩くのがおすすめ。その余白こそが、ストックホルムらしさに出会える時間になると思います。
2. 羽田からストックホルムへ!ANA直行便から始まる旅

2025年1月に就航したANAの「羽田―ストックホルム」直行便は、週3往復(火・木・日)で運航。
往路は羽田0:30発、ストックホルム6:20着。フライト時間は約13時間50分です(出発、到着時間は搭乗期間によって変更するので、最新はホームページで確認ください)。乗り継ぎなしで一気に着くので、移動の負担がぐっと軽くなります。
さらに北極圏を通るルートのため、条件が合えば機内からオーロラが見えることも。(オーロラのチャンスが高いのは11月〜3月頃)

羽田を出発して約8時間、北極圏にさしかかった頃。窓の外に現れたのは、人生初のオーロラでした。
オーロラが出現していたのは約30分、特に強かったのは10分ほど。一般的な緑ではなく、太陽活動が強いときに見られるという淡いピンクが広がるという、引きの強さ。

最初は雲のような白いモヤが見え、「これ、オーロラ…?」と半信半疑でした。けれどシャッターを切って写真を確認すると、画面の中に淡いピンクがふわっと浮かび上がり…。
そこからは徐々に強くなり、ゆらゆらと揺れているのが分かるくらいに、空の表情が変わっていきました。ちなみに私は右側の席だったのですが、左側にも出現していたそうです。

実は、フライト序盤にCAさんへオーロラの可能性を尋ねていました。機長さんに確認のうえ「出現したらお知らせします」との返事をいただき、出現時には声をかけてくださり、機内から貴重な瞬間を目にすることができました。

機内からこれほど大きなオーロラが見られるのは珍しいそう。その喜びを一緒に味わえたことも含めて、忘れられない旅のはじまりになりました。


機内食も、安心感のある日本食。今回のフライトでは、「牛すき焼き丼」と「蟹と鮭の彩り御飯」をいただきました。
3. ストックホルムで定番の観光スポット3選
ストックホルム観光を満喫するなら、最低でも3日間はほしいところ。「1日で回れる街」と思っていましたが、実際は観光スポットも多く、時間が足らないと思ったほど。
まずは、ストックホルムで外せない定番観光スポットからご紹介します。
1) Monteliusvägen(モンテリウスヴェーゲン)

ストックホルムの街並みをパノラマのように楽しめる「Monteliusvägen」。
セーデルマルム地区の高台にある遊歩道で、旧市街ガムラスタンや市庁舎、リッダーホルム教会までを一望できる絶景スポットです。

ストックホルムは、バルト海とメーラレン湖がつながる場所にある街。島がいくつも連なっている街の輪郭もここでつかめて、「ああ、この街は本当に水の都なんだ」と実感できました。
2) 地下鉄アート

全長110キロメートルと、「世界最長のアートギャラリー」とも呼ばれるストックホルムの地下鉄は、それだけで立派な観光スポット。90もの駅にアートがあり、150人前後のアーティストが、駅ごとに違う表情をつくっています。
今回は、なかでも印象的だった地下鉄の駅を4つご紹介。
①T-Centralen(ティーセントラル駅)

全路線が交差する、ストックホルム地下鉄の中心駅。1957年に開業し、のちに進められた「地下鉄を公共アートの場にする」構想の中で、アートが本格的に導入された代表的な駅です。
ブルーラインらしく、むき出しの岩盤に青一色で描かれた花や蔦がモチーフに。乗り換えで人が集中する駅に落ち着きと静けさをもたらすことを意図したデザインとなっています。
②Rådhuset(ロードヒューセット駅)

派手さはないけれど、じわっと迫力がある。
岩肌をそのまま残したような質感が印象的で、駅というよりまさに洞窟という感じ。地下にいるはずなのに、なぜか自然の中に紛れ込んだような、不思議な感覚になりました。
③Stadion(スタディオン駅)

洞窟壁の鮮やかな青を背景に、虹が大きく描かれ、地下に空を再現したような空間。かわいらしさもありつつ、立っているだけで元気をもらえる場所でした。

ちなみに、4両目に乗っていると、降りた瞬間にこのアート空間に立てます。ホーム全体を見渡せて、写真も撮りやすいので、地下鉄アート目当てなら覚えておくと便利です。

④Kungsträdgården(クングシュトラーデン駅)

今回いちばん印象に残った駅。ストックホルム中心部にありながら、ブルーラインの終着駅という立ち位置も特別感があります。
駅の真上に広がるのは、ストックホルム最古の公共公園「クングストレードゴーデン」。さらに、長い王室の歴史を持つ場所でもあり、その記憶の真下にこの駅が造られていると思うと、空間の見え方が変わってきます。

ふと通路脇に目をやると、柱や彫刻が、まるで遺跡のように静かに並んでいました。これらの彫刻や装飾は、火災で失われたマカロス宮殿の外装美術を再現したレプリカだそう。
まさか地下鉄で、こんな歴史の層に触れるとは。ストックホルムの奥深さを感じた瞬間でした。
3) ストックホルム市庁舎

水辺にすっと立つ赤レンガの建物が、ストックホルム市庁舎。毎年12月、ノーベル賞晩餐会が開かれることでも知られています。

目を引くのは、空へまっすぐ伸びる高さ106mの塔。先端に掲げられた「三つの王冠」は、スウェーデンを象徴するアイコンです。
そしてこの塔、実は『魔女の宅急便』でキキが箒で飛ぶシーンのモチーフにも。実際に目の前に立つと、「あ、ここだ」と思わず声に出したくなる、そんな場所でした。
4. ストックホルム観光で外せない!ガムラスタンのおすすめスポット

ストックホルム観光のメインとなるエリア、ガムラスタン。ストックホルムが最初に形づくられた発祥の地であり、今も中世の面影を色濃く残す旧市街です。

石畳の路地、やさしい色合いの建物、ふと目に入る屋根の角度や窓のかたち。とにかく、かわいい。気づけば写真のシャッターが止まらなくなっていて、歩くたびに足が止まります。

定番の観光スポットをはじめ、お土産ショップやカフェも多く、見どころが多いのも魅力。「少し立ち寄るつもり」が、いつの間にか半日、気づけば一日と、ガムラスタンだけで十分に時間が溶けていきます。
1) Stortorget(ストールトルゲット)

ガムラスタンの中心に位置する広場。緑・赤・オレンジ・黄色の建物が並ぶ景色は、ストックホルムを代表する風景です。

2) Mårten Trotzigs Gränd(モッテン・トロツィグス・グレンド)

ガムラスタンで「いちばん細い道」として知られるこちらの小道。一番狭いところで幅は約90cmしかありません。
……が、正直なところ、思っていたよりは広くてちょっと拍子抜け。写真で見るほどの圧迫感はありませんでした。

3) ストックホルム大聖堂

ガムラスタンにある、ストックホルムで最も古い教会。やさしいピンク色の外観が目印です。

こんなかわいい大聖堂に初めて出会いました、石畳の街並みにすっとなじんでいるのが印象的でした。


中へ足を踏み入れると、かわいらしい外観から一転。天井へすっと伸びるレンガの柱、ゴシック様式らしい縦のラインが強調された構造が広がります。

見どころは、「聖ゲオルギウスと竜」の木彫像。細部まで驚くほど精巧で、金の装飾をまとった騎士と、今にも動き出しそうな竜の対比がとても印象的でした。
4) ノーベル博物館
ストックホルムは、ノーベル賞が生まれ、今もその精神が息づく街。「ノーベル博物館」は、アルフレッド・ノーベルの功績と、1901年から続くノーベル賞の理念を伝える場所です。

まずは入口付近にある記念写真を。
常設展では、科学・文学・平和の分野で活躍した受賞者たちが、私たちの暮らしや価値観にどんな影響を与えてきたのかを、身近な視点で紹介しています。
展示の中心は、受賞者が寄贈した私物。ノートや道具、原稿を通して、発想が生まれた瞬間や思考の過程が見えてきます。

日本人受賞者の名前を見つけるたびに、思わず足が止まります。展示を通して強く感じたのは、世界を変えた人たちの中に、日本人が想像以上に多いこと。それが素直に誇らしかったです。

り口付近には、直近のノーベル賞にまつわる展示が並んでいました。その中で目に留まったのが『はたらく細胞』。2025年に免疫学者・坂口志文先生が受賞したことを受け、『はたらく細胞』の漫画が寄贈されていました。

館内にはカフェ「Bistro Nobel」も併設。ここでは、かつてノーベル賞晩餐会のデザートとして実際に振る舞われていたアイスクリームを再現した「ノーベルアイスクリーム(SEK135)」をいただくことができます。

どこか重厚で、上品な味わい。ノーベル賞のメダルをかたどったチョコレートはビターで、全体をきゅっと引き締めるアクセントになっていました。
5) ストックホルム王宮

現在も国王が公務を行う現役の王宮で、約600の部屋をもつヨーロッパ最大級の王宮のひとつです。今回は中には入りませんでしたが、内部は一般公開されており、王室の居室や宝物館などを見学できます。
毎日1回行われる衛兵交代式も見どころで、観光の合間に立ち寄りやすいスポットです。
6) アイアンボーイ

ガムラスタンの路地裏で出会った「アイアンボーイ」は、目線を落とさないと見逃してしまうくらい小さな像。

「静かな夜に月を見上げる少年」がモチーフだそうで、見る角度によって表情が少しずつ変わります。どんなことを考えながら月を眺めていたんだろう…と、つい想像がふくらむ存在でした。

頭を撫でるといいことがあるそうです。
7) 『魔女の宅急便』のモデルを探して街歩き

ストックホルムは、スタジオジブリの作品世界を思い出させてくれる街でもあります。
『魔女の宅急便』の舞台づくりにあたっては、ストックホルムやゴットランド島のヴィスビーが参考にされたことが、公式情報でも触れられています。

なかでもガムラスタンの街並みは、アニメのワンシーンを思い出すような風景が自然に溶け込んでいて、歩くたびに「なるほど」と腑に落ちる瞬間がありました。
8) ガムラスタンはお土産の宝庫

歩けばお土産屋さんに当たる、というくらいショップが点在しており、特に下調べをしなくても、目に入ったお店にふらっと入るだけで楽しいのがガムラスタンです。

そのなかでもおすすめなのが「Handkraft Swea」。北欧らしい手仕事の雑貨がぎゅっと詰まった、小さくて楽しいお店です。木の小物やキッチンまわりのアイテムなど、かわいいのに実用的なものが多くて、つい手が伸びそうに。

他にも、ジャカード織りのトートや布ものがかわいい「HildaHilda」や、ダーラナホース専門店「Dala Shop」、カラフルなキャンディが豊富な「Old Town Polkagriskokeri AB」など、魅力的なお店が点在しています。
5. ストックホルムでアートに触れる
ストックホルムは、歩くだけで感性がひらく街でした。美術館はもちろん、街角のあちこちに、嬉しくなる小さな発見が潜んでいます。

ほんの少し歩く速度を落とすだけで、街がこちらに歩み寄ってくるような感覚。歩くことで街の魅力が伝わってくる場所でした。だからこそ、一人旅にもぴったりな街なのかもしれません。

感受性が強い私は、あらゆるレーダーが次々に反応。小さなときめきの連続に出会える幸せに浸る毎日でした。
1) ストックホルム近代美術館
ストックホルムで、アート好きの私がどうしても行きたかったのが「 Moderna Museet(近代美術館)」。

今回は時間が限られていたため、企画展「Sena Picasso」(会期:2025年11月22日〜2026年4月5日)のみを鑑賞しました。1963〜1972年に制作された作品を中心に、約50点が展示され、晩年のピカソに焦点を当てた内容を楽しめます。

形はあえて整えておらず、色がリズムを作っている。その不安定さが心地よく、いつの間にか見入っていました。


抽象的な表現に惹かれる私には、意味を追いかけるより先に、目がときめく展示でした。次に訪れるときは、企画展だけじゃなく常設も、余裕をもってゆっくり味わいたいです。
2) 街角で出会う、ささやかな遊び心

ストックホルムでは、日常の中でふいに小さなアートに出会います。
たとえば信号機。よく見ると、青信号のマークがカップルになっている場所があったり、街の標識やサインに女性の姿が描かれていたり。

意識しなければ通り過ぎてしまうのに、見つけた瞬間、思わず笑顔になる。そんな遊び心が、ストックホルムの街にはさりげなく散りばめられていました。
6. ストックホルムでフィーカ!おすすめカフェ3選

ストックホルムの旅で絶対に外せないのが「フィーカ(fika)」。ストックホルムでは、コーヒーを楽しみながら、休息と会話を大切にする時間が日常にしっかり根づいています。
ここでは、街歩きの途中に立ち寄りたい、私のお気に入りカフェを紹介します。
1) Café Schweizer(カフェ・シュヴァイツァー)

1920年創業で、ストックホルム最古級のカフェのひとつ。

搾りたてのオレンジジュースが名物で、店内に積まれた大量のオレンジの皮が、そのフレッシュさを物語っています。

ずらりと並んでいるサンドイッチやスイーツ。どれにするか迷うのも楽しい時間です。

頼んだのは、「フレッシュオレンジジュース」に、「セムラ」、そして「ダムスーガレ」。
カルダモン香るパンに、アーモンドペーストとたっぷりのホイップが挟まれていて、これがもう、クセになる。無糖のホイップとアーモンドペーストの相性の良さに、思わずうなってしまいました。

色味がインパクト大の「ダムスーガレ」は、スウェーデンの定番菓子。黄緑色のマジパンで包み、両端をチョコレートでコーティングした見た目が、昔の掃除機に似ていることからこの名前が付いたそう。
ラム酒がしっかり効いていて、かわいらしい見た目とは裏腹に、ほろ苦く大人っぽい味わいでした。
2) Vete-Katten(ヴェーテ・カッテン)

1928年創業の老舗カフェ。ストックホルム内には9店舗ありますが、私が訪れたのは、「ホテルC」からも近い店舗です。

ここで、いただいたのは、「シナモンロール(46kr)」と「プリンセスケーキ(68kr)」。

プリンセスケーキは、スウェーデンを代表する伝統菓子。ふんわりとしたスポンジに、カスタードクリームと生クリーム、ベリージャムを重ね、全体を黄緑色のマジパンで包んだケーキです。
口に含むと、ぎゅっと重なった層がじゅわっとほどけていって、気づけばもうひと口。この軽やかさがクセになって、スウェーデンで長く愛されてきた理由がよくわかりました。

コーヒーは、レジで46krを支払うとおかわり自由。
時間を気にせず、ゆっくりおしゃべりしたり、本を読んだりできるのもフィーカ文化らしくて心地よい。「コーヒーは一杯で終わらせない」という、スウェーデンらしい余白を感じました。
3) Svenskt Tenn(スヴェンスク・テン)

1924年に誕生した、スウェーデンを代表するオリジナルブランドのインテリアショップ。コーヒーカップひとつでも1万円前後するものが多く、簡単に手が出る価格ではありませんでした。

それでも惹きつけられるのは、商品の魅せ方の美しさ。大胆な柄や色の組み合わせも、置き方ひとつで空間にすっとなじみ、世界観が完成していました。

さらに併設されたカフェでは、その世界観の中でフィーカを楽しめるのも魅力。
頼んだのは、「ヒルサンド・ブルーチーズ 洋梨&ブラックペッパーマーマレード添え(130kr)」 と、「Svenskt Tenn オリジナルブレンド(60kr)」。

ブルーチーズを使ったチーズケーキだと思い込んで頼んだら、出てきたのは本気のブルーチーズ……。一瞬戸惑ったものの、気分が下がらなかったのは、このかわいい空間のおかげかもしれません。

癖のあるブルーチーズも、食べやすくてひと安心。
ただ、「ブルーチーズに合わせるなら紅茶ではなく、間違いなく白ワインだな……」そんなことを考えていました。
7. ストックホルムのおすすめレストラン&グルメ5選
1) Slingerbulten(スリンゲルブルテン)

ガムラスタンにある、伝統的なスウェーデン料理を気軽に楽しめるレストランでランチタイム。

いただいたのは、定番のミートボールです。日本のミートボールというよりは、ミニサイズのハンバーグに近い印象。しっかりとした肉感があり、満足感のある味わいでした。
添えられたマッシュポテトと、リンゴンベリー(コケモモ)のソースの甘酸っぱさも絶妙で、ミートボールとの相性も抜群。スウェーデンらしさを感じられる、安心感のある一皿でした。
2) Drottninghof(ドロットニングホーフ)

ストックホルム中心部にある人気レストラン&バーでは、ディナーを楽しみました。
扉を開けた先は、別世界。想像以上におしゃれな空間が広がっていてました。

窓際にはイルミネーションが施されていて、街のにぎわいを感じつつも、店内ではゆっくり過ごせる空間に。
まずは、スウェーデンのビールで乾杯。

選んだのは、ストックホルム発のクラフトビールブランド「 St. Eriks(95kr)」。すっきりとした飲み口で、軽やかに楽しめる一杯でした。
メニューには定番のミートボール(235kr)もありましたが、この日はあえて別の料理に挑戦。

選んだのは「SCHNITZEL CORDON BLEU(245kr)」。ハムとチーズを詰めた豚カツレツです。味わいはどこか日本食にも近く、旅の途中でもほっと落ち着く一皿。添えられたコクのあるソースが全体を引き締めてくれました。

食後にはストロベリーティーを。甘さは控えめで、いちごの香りがふんわりと広がり、食後の口の中をすっと整えてくれました。
3) Östermalms Food Hall(エステルマルムス・フードホール)

1888年から続く歴史ある屋内市場。赤レンガ造りのクラシックな建物の中に、鮮魚、精肉、チーズ、パン、スイーツ、デリまでがぎゅっと集まっています。


プリンセスケーキやセムラも発見。


インパクトのある魚介類たちは、眺めてるだけでも楽しかったです。


市場でありながら、その場で食べられるレストランも充実。しかも市場のイメージをいい意味で裏切るほど、どこも洗練されていておしゃれで驚きました。
今回は気軽に食べられるフードをチョイス。

「ラックスナゲット(75kr)」は、サーモンを一口サイズにした揚げ料理。塩気がしっかりしているので、シャンパンや白ワインがほしくなる味でした。ひとりで完食するより、シェアしてつまむのがちょうどいい一品です。

チョコレート専門店でありながら、自家製ジェラートも楽しめる人気店「Betsy Sandberg Choklad & Glass(ベッツィ・サンドベリ チョクラード・オ・グラス)」。ここでは、大好きなココナッツのジェラートをスモールサイズ(50kr)をオーダー。ココナッツの食感も楽しめ、ココナッツ好きにたまらない味わいでした。
4) MAX(マックス)

スウェーデンのファストフードといえば「MAX」。1968年にスウェーデン北部イェリヴァレで創業した、スウェーデン発のハンバーガーチェーンです。
物価が高いスウェーデンにおいても、MAXは価格も現実的で安心感があります。

数あるメニューのなかでも一番人気は、オリジナルドレッシングがたっぷりかかった「MAXオリジナルバーガー」。
……とはいえ、チーズ好きな私はその誘惑をぐっとこらえて「クラシック’68 チーズジュニア(25kr)」をオーダーしました。

1968年の創業当時のレシピをもとにした小ぶりなチーズバーガーは、スウェーデン産ビーフ100%のパティに、チーズ、ピクルス、ケチャップ、マスタードというシンプルな構成。
小ぶりでも満足感があり、物価の高いスウェーデンでは、かなりありがたい一品でした。
5) マクドナルド
日本でもおなじみの「マクドナルド」。「その国ならでは」を気軽に味わえるのも、海外マクドナルドの楽しさです。

今回はスウェーデン限定の 「EL MACOバーガー(62kr)」 と「 EL MACOポテト(34kr) 」をオーダー。「スウェーデンなのに、なぜメキシカン?」と最初は不思議に思いましたが、実はスウェーデンではタコスは国民食のような存在。仕事を早く切り上げて、金曜の夜に家族や友人でタコスを囲む「タコス・フライデー」という習慣が根付いているそうです。

ハンバーガーは、スパイスの効いたビーフに、チーズとソースの組み合わせがしっかり濃厚で癖になる味。

ポテトはまず、何もかけずにそのままで。塩味がかなり控えめで、じゃがいも本来のやさしい甘さが引き立っていました。

途中でスパイスの粉をふってEL MACO仕様にするのですが、正直なところ、粉はかけずにプレーンのまま食べたほうが好みだったかもしれません。
ハンバーガーもポテトも辛めのEL MACOを選んでしまったので、口の中はずっとスパイシー。唇が痛くなり、少し後悔しました。

そんな口の中の辛さを和らげてくれたのが、「マックフルーリー ダイム(25kr)」。スウェーデン由来のチョコレート菓子「Daim」が入っていて、なめらかなバニラの甘さに、カリッとした食感がアクセントになっていました。
8. ストックホルムでおすすめショッピング3選
観光の合間には、スウェーデンらしさを感じられるショップ巡りもおすすめです。
1) BYREDO (バイレード)

ストックホルム発のフレグランスブランド「BYREDO 」。シンプルで洗練されたボトルデザインと、記憶や感情に寄り添う香りづくりで、世界中にファンを持っています。
白を基調とした店内にずらりと並ぶボトルは、まるでギャラリーの展示のよう。

実際に香りを試してみると、その一瞬で気分がふっと上向くのがわかります。個人的には「ブランシュ オードパルファン」という香りが、清潔感のあるやさしい香りでとても好みでした。
2) IKEA City(イケア・シティ)

日本でもおなじみのIKEAは、スウェーデン生まれ。

本店はストックホルム郊外にあるため今回は訪れられませんでしたが、街の中心部にあるショッピングモール 「Gallerian(ガレリアン)」 内の「 IKEA City」 に立ち寄りました。

IKEAに入ると、なぜか「家をIKEA仕様にしたい」スイッチが入ってしまう。今回は荷物になるので買い物は控えたものの、影響されて日本に帰ってからオンラインで注文してしまいました。


ただ、このカラフルなキャンドルはオンラインショップにはなく……。「やっぱり現地で出会うものには、そこでしか手に入らない楽しさがあるな」と、少しだけ未練が残りました。

そしてIKEAといえば、やっぱりレストランも欠かせません。
セムラを見つけてオーダーしたのですが、まさかの目の前で売り切れ。訪れたのは17時頃。IKEAのセムラ、食べてみたかった……。
どうやら日本のIKEAでも期間限定で登場しているそうなので、いつかリベンジしたいところです。

そしてオーダーしたのは、「ミートボール(99kr)」と「リンゴンベリーのスラッシュ(38kr)」。
リンゴンベリーのスラッシュは、北欧で定番のリンゴンベリー(コケモモ) を使ったフローズンドリンク。ミートボールは、日本で食べるミートボールに近く、ほっとする味でした。
3) Happy Socks(ハッピー ソックス)

スウェーデン発のソックスブランド。「毎日身につけるものだからこそ、もっと楽しく」をコンセプトに、カラフルで遊び心のあるデザインを数多く展開しています。
実は日本にも店舗があり、東京・新宿や原宿でもその世界観に触れることができます。
ストックホルムの店舗で出会えたのは、スウェーデン限定デザイン。


プリンセスケーキやダーラナホースなど、スウェーデンらしいモチーフを落とし込んだソックスが全部で5種類並んでいました。
9. 3泊6日でめぐるストックホルム観光のモデルコース

今回、私が実際に回った行程をベースに「3泊6日でめぐるストックホルム観光モデルコース」をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
【1日目】
・羽田空港集合
ー機中泊
【2日目】
・羽田空港発
・アーランダ空港到着
・Monteliusvägenで絶景を堪能
・Café Schweizerで朝食
・1日ガムラスタン観光
(ストックホルム大聖堂/ノーベル博物館/王宮など)
・Slingerbultenでランチ
・Icebar by Icehotel Stockholm
・MAXで夕食
ーホテル泊
【3日目】
・Vete-Kattenで朝食
・ Moderna Museet(近代美術館)でアート鑑賞
・Svenskt Tennでフィーカ
・Östermalms Food Hallで食べ歩き
・ショッピング
(BYREDO/マリメッコ)
・Drottninghofで夕食
ーホテル泊
【4日目】
・ホテルで朝食
・ストックホルム市庁舎へ
・ショッピング
(スーパー/Happy Socks/Åhlénsなど)
・IKEAでランチ&ショッピング
・マクドナルドで夕食
・人の少ない夜、地下鉄アート巡り
ーホテル泊
【5日目】
・アーランダ空港到着へ
ー機中泊
【6日目】
羽田空港着
10. 泊まってよかったストックホルムのおすすめホテル2選
今回は「ホテルC ストックホルム」に2泊、「シェラトン ストックホルム」に1泊しました。
1) ホテルC ストックホルム

旅の拠点にぴったりな「ホテルC ストックホルム」。ストックホルム中央駅に隣接しており、アクセス抜群です。地下鉄や電車はもちろん、徒歩圏内にショップやカフェ、レストランが揃っているので安心感がありました。

特に助かったのが、アーランダ・エクスプレスがすぐそばにあること。ストックホルム・アーランダ空港までは約18分と移動がとてもスムーズです。
①フォトパネルがインパクトなお部屋

客室は、ベッド背面にストックホルムの街の風景を写したフォトパネルが配されているのが特徴。お部屋ごとに写真が異なり、客室のドアに描かれている絵柄と同じモチーフが、ベッドの背面に現れる仕掛けになっています。

部屋のドアを開けた瞬間、まず目に飛び込んできたのは、ベッドの背後いっぱいに広がる白鳥たちの風景でした。

この日、街歩きの途中でちょうど白鳥を見かけたばかりだったので、サプライズのようで嬉しかったです。
②マイナスを体験できるアイスバー

ホテルC ストックホルムに併設されている、1ドリンク付きの体験型バー「Icebar by Icehotel Stockholm」。スウェーデン北部ユッカスヤルヴィにある、世界初の氷のホテル「アイスホテル」が手がける、通年営業のアイスバーです。

店内は、壁もカウンターもグラスまですべて天然の氷。ライトアップされていて、想像以上にパリピな雰囲気でした。
室温は常に約−5℃ですが、入店時に防寒用のポンチョと手袋を貸してもらえるので、手ぶらで気軽に体験できるのも嬉しいポイント。

カクテルやスパークリング、ビール、ノンアルコールまで、ドリンクは豊富なラインナップ。受付でもらったコインと引き換えに、氷の器に注がれたドリンクを楽しめます。
③朝食

スウェーデンらしさを味わえる朝食で、朝から旅気分。
ライ麦で作られた、薄くてカリッとしたスウェーデン定番のパン「クネッケ」は、バターを塗って、カレス・キャビアをにゅっと絞り、チーズやゆで卵をのせていただくのが王道。ほどよい塩気とコクが、朝の身体をゆっくり目覚めさせてくれます。

ほかにも、シナモンロールや、リンゴンベリーのジャムをたっぷりかけたヨーグルトで満たされ、スウェーデンの日常に触れる、やさしい朝の時間でした。
2) シェラトン ストックホルム

「滞在そのものを楽しみたい日」に選びたいのが、「シェラトン ストックホルム」。
1971年にヨーロッパ初のシェラトンとして開業し、2025年から2026年初頭にかけて、館内全体を改装する大規模なリニューアルが進められています。

館内は、思わず笑ってしまうほど好みの空間でした。色づかいや丸みのあるフォルム、そのすべてがツボ。

ニュアンス感のあるインテリアは、まさに私のドタイプで、自然とテンションも上がります。
客室も色使いやデザインがかわいく、滞在そのものを楽しめる空間でした。

今回は、マリオット・ボンヴォイのゴールド会員特典で客室をアップグレードしていただけることに。窓からはストックホルム市庁舎が見え、お部屋にいながら街の空気を感じられたのも嬉しかったです。
11. 便利なストックホルムパスで観光を満喫

観光を効率よく楽しみたいなら、Go City のストックホルム・オールインクルーシブ・パスが便利です。69の施設が対象で、日数は1~5日から選べます。
最初の施設で提示すると有効化され、カレンダー日扱いのため、使い始めは午前中がおすすめ。公共交通(SL)は含まれませんが、ホップオン・ホップオフのバスやボートは利用できます。
今回は1日券を利用し、以下3つの施設を訪れました。
・ノーベル博物館
・ストックホルム大聖堂
・アイスバー・ストックホルム by アイスホテル
チケット購入の列に並ばず入場でき、スムーズだったのでおすすめです。
12. スウェーデンの味を楽しめるANA直行便のフライト
楽しかったストックホルム旅ともお別れの時間。復路は、ストックホルムを9:35に出発し、羽田に7:20到着。約13時間45分のフライトです。

離陸から約2時間後に提供された最初の機内食は、「サーモンのバターソテー」をチョイスしました。

食後には、スウェーデンの老舗アイスブランドのアイスクリームが登場。なかなかのボリューム感で、ミルクのコクを生かしたやさしい甘さが印象的でした。

スーパーで見かけて「かわいいパッケージだな」と思っていたミルクも、復路のみ提供されていました。ミルク感が強すぎず、後味すっきり。

朝食は「シーフードとニョッキのクリームソースがけ」をいただきました。映画も3本みていたらあっという間に羽田空港に到着です。
13. ストックホルムは、また戻りたくなる街

今回、初めて北欧を訪れましたが、「初めてだからこそ、ストックホルムを選んでよかった」と心から感じました。治安がよく、街全体に穏やかな空気が流れていて、旅のはじまりから安心して身を委ねることができます。
冬は日照時間が短く、観光には向かないのでは、というイメージを持っていましたが、実際は思っていた以上に快適。雪がちらつく景色は、どこを切り取っても情緒がありました。

白夜を楽しめる夏のストックホルムは、きっとまったく違う表情を見せてくれるのでしょう。そう思うと、夏にもまた訪れてみたくなります。四季の移ろいがはっきりしているからこそ、季節ごとに何度でも足を運びたくなる街です。

ストックホルムは、忙しい日々を送っている人や、丁寧な暮らしが好きな人にこそおすすめしたい場所。
ストックホルムパスを活用しながら、目的地を決めすぎず、思いのままに街を歩く。そんな過ごし方がよく似合います。
小さな発見を楽しみ、フィーカでひと息つきながら、余白のある旅を味わう。ストックホルムは、心が少し整い、そして自然と「また来たい」と思わせてくれる街でした。
PR:ANA、HIS
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