ミクロネシアの宝石とも称される、南太平洋の美しい国パラオ共和国(以下、パラオ)。
日本からわずか5時間未満でたどり着ける距離ながら、そこに広がるのは日本では出会えない鮮やかな絶景。
そして手つかずの自然の中で、数々の神話と共に何千年もの間紡がれてきた、素朴で力強い文化―。パラオの魅力は、ダイビングだけではありません。
数時間で行ける近場の国は他にもありますが、パラオほど濃密な異国感のある文化と絶景を楽しめる国は、他にはなかなかないでしょう。
定番の近場の海外では物足りない、日本とはガラリと異なる風景の中でワクワクするような冒険の旅をしたい、そんな人にぴったりのデスティネーションです。
治安が良く、街中では日本語由来の単語がパラオ語として使われる等、日本との歴史的繋がりが深い国なので、旅慣れていない女性やひとり旅でも安心。
直行便が再開したばかりのこの小さな楽園へ、この春、実際に現地取材に行ってきました。
初めて訪れる人でも「これさえ読めば大丈夫」な、現地の最新状況に基づいたパラオ徹底ガイドをお届けします。
1. 直行便で5時間未満!日本から一番近い「ミクロネシアの楽園」パラオへ

日本から3000km真南にあるパラオは、数百もの島々からなる小さな島国。
人が住んでいるのはわずか9島で、ほとんどが無人島。
碧い海にひっそりと浮かぶ宝石のようなこの島々は、海にも森にも手つかずの自然が残る、まさに秘境の楽園です。

成田 – パラオ間でユナイテッド航空の直行便が再開し、5時間未満で行けるようになりました。
ベストシーズンは、比較的晴天が多い乾季(12月~4月)(12月〜4月)。
ですが、年間を通じて温暖な気候に恵まれ、雨季でも日本の梅雨のように雨が降り続くことは少ないため、1年を通じて旅行しやすいのが魅力です。

日本とほぼ同じ経度にあるため時差はなく、通貨はUSドル、公用語は英語とパラオ語なので旅行がスムーズ。
しかも、実は街中で「日本語の単語」がそこかしこから聞こえてくるので、初めての海外でも安心感があります(この理由については後半で解説します)。
電圧は110Vで、コンセントの形状は日本と同じAタイプ(または接地極付きのBタイプ)のため、日本の電化製品のプラグをそのまま差し込むことができます。
また、チップは基本的に不要。総じて日本人にとって旅しやすい環境ですね。
滞在の中心は、空港から車で約15分のコロール。ここを拠点に大自然の冒険に繰り出しましょう!
2. 海の楽園パラオでのおすすめの過ごし方

パラオというと、「ダイバーの聖地」と称されるほどの海の美しさから、ダイバー向けの場所というイメージを持つ人が多いかもしれません。
確かにブルーコーナーやブルーホールなど世界屈指のポイントが点在し、大物・群れ・地形すべてが揃う極上のダイビングエリアです。
けれど、パラオの魅力はそれだけではありません、泳ぎが得意じゃなくても大丈夫!ダイビングをしないからこそ出会える、この島ならではの贅沢な過ごし方をご紹介します。
1) 世界複合遺産「ロックアイランド」で楽しむアイランドホッピング

パラオといえばまず外せないのが、世界遺産であるロックアイランド群。コバルトブルーの珊瑚礁の海に浮かぶ数百のキノコ型石灰岩の島々です。
それらが織りなす息をのむような美しさだけでなく、数千年前の先住民が残した岩絵や古代の祭祀跡など文化的遺産から、世界複合遺産に認定されました。
パラオは圧倒的な自然と、そこに刻まれた人類の記憶が共生する、特別な場所なのです。

ロックアイランド群へは、コロールからボートツアーでアクセスできます。
保護区域の入島には許可証が必要です。

浅い棚から水深600mまで一気に垂直に落ちる断崖絶壁のビックドロップオフをはじめ、シュノーケリングでも大迫力の海の世界を味わえるのがパラオの海の魅力。
大シャコガイの見られるシュノーケリングポイントや、干潮時のわずかな時間のみ現れる幻のロングビーチなど、ダイビングせずともこの美しい海を満喫することができます。ラッキーなら、ボートの上からマンタが見られることも!

また、それらの場所へ向かうボートの上からみる景色の美しさは、言葉に表すことができません…!
エメラルドブルーからコバルトブルー、深い藍色へと鮮やかなグラデーションを描く海に360度囲まれ、太陽の光を受け宝石のように輝く世界は、まるで夢の中のよう。

それぞれのスポットでの具体的な体験記は、別記事の『4泊5日モデルコース』で詳しく紹介していくので、ぜひチェックしてみてくださいね。
2) ジャングルを探検!遺跡巡りやミクロネシア最大の滝トレッキングツアー

パラオの魅力は海だけではなく、一歩内陸へ踏み込めば、そこには生命力あふれる熱帯雨林の世界が広がります。
「ガラスマオの滝トレッキング」ではジャングルの大冒険を。廃トロッコの線路を辿りながら熱帯雨林の中を進み、滝の水しぶきや鳥の声に包まれ、自然を満喫。

さらに、古代の謎を感じられる「ストーンモノリス」も見どころ。
ジャングル奥にひっそりと佇む謎に包まれた石柱の遺跡は、フォトスポットにぴったりです。
3) 神話の島で自然の鼓動に溶け込み、魂をリセットする

こうした手つかずの自然の中で、数々の神話と共に何千年も紡がれてきた、素朴で力強いパラオの文化。
観光用に作られた「見せもの」ではない、生きた伝統文化が今も日常生活に息づくパラオには、商業化されたビーチリゾートとは全く違った時間が流れています。

島々に語り継がれる数々の神話は、伝統的集会所「バイ」や街のあちこちにアイコニックなシンボルとして描かれ、自然と共に生きるパラオの人たちのアイデンティティに。

パラオの自然の美しさの前には、飾り立てたカフェバーや人工的なフォトスポットは必要ありません。
明るすぎる繁華街の照明も喧騒もなく、夜には満点の星空と、その静けさに響く波の音が世界を包みます。

圧倒的な自然の美しさと、生命力あふれる原始の鼓動。
自然に溶け込み、太陽が登っては沈むリズムに合わせて生活する、太古の昔からの人間のあるべき営みの姿を思い起こさせてくれます。

日本とは全く異なる場所なのになぜか懐かしく、眠っていた本能的な記憶が呼び覚まされ、子どもの頃のようにワクワクと心が躍り出す―そんな魂の休日。
それこそが、パラオで過ごす時間の醍醐味なのかもしれません。
忙しない日常でいつの間にか忘れていた「何か」を取り戻したい人に、ぜひ訪れてほしい場所です。
3. パラオ旅行が女子旅やひとり旅におすすめな3つの理由
「海外ひとり旅はちょっと勇気がいる…」「女子旅だから治安のいい場所に行きたい」そんな方にこそ、パラオをぜひおすすめしたい理由があります。
1) 治安が抜群に良い

のんびりとした時が流れるパラオは、観光地としての治安が非常に安定しています。地元の人々も穏やかでフレンドリー。
もちろん最低限の防犯意識は必要ですが、日本にいるときとほとんど変わらない感覚で過ごせ、女性一人でも安心して旅ができます。
2) 日本と親密な友好関係を築いてきた国 パラオ
パラオは世界でも有数の親密な友好国。日本との歴史的な繋がりが深く、今でも日本人に親しみを持って接してくれる方が多いんです。
どこへ行っても温かい笑顔で迎えてくれるので、心温まるステイが叶いますよ。

実はパラオ語には日本語由来の単語が多く残っており、「ダイジョウブ」「ベントー」「オジサン」「ウンドウグツ」など、生活に根差した単語が今も普通に使われています。
パラオ人同士の会話で突然日本語(由来のパラオ語)が聞こえ、びっくりすることも。
街を歩けば、カタカナで書かれた「パラオ公園」の跡まで。

それだけパラオが日本との歴史的繋がりを大切に残してくれていることの現れなのでしょう。時代を超えて紡がれてきた日本との絆を感じます。
お店では日本人とわかると店員さんがかたことの日本語で話しかけてくれたり、思わず緊張してしまう入国審査でも日本語(もしくは日本語由来のパラオ語)で対応してくれたりー。

「言葉が通じないから海外旅行はちょっと不安……」という人も、この国ならきっと「ダイジョウブ」。日本との深い繋がりに加え、日系ツアー会社等もあります。初めての海外ひとり旅でも、自信を持っておすすめできる優しい場所です。
3) 5時間未満でたどりつける圧倒的フォトジェニックな異国感

近場で、しかも言葉の不安が少なく、人がやさしくて安心できる国は他にもたくさんあります。
けれど、「せっかく海外に来たのに、どこか日本に似た風景や文化でワクワク感が物足りない……」なんて経験はないでしょうか?

しかしパラオは違います。そこに広がるのは、宝石のように煌めく海に、濃密なジャングル。そして商業的に飾り立てたものとは違う、どこか懐かしく素朴な、力強さを感じる文化。
日本では絶対に出会えない、生命力あふれるフォトジェニックな絶景が待っています。
4. パラオ女子旅を彩る、おすすめのラグジュアリーホテル

パラオの唯一無二の絶景を心ゆくまで堪能するなら、滞在するホテル選びも大切なポイント。
パラオにはたくさんの素敵なホテルがありますが、特に女子旅におすすめのホテルを2つピックアップしました。
実はパラオ観光の拠点となるコロールは、岩場が多く、白い砂浜があるビーチは意外と少なめ。
ピックアップしたホテルはどちらも、プライベートビーチがあるのが嬉しいポイントです。
※これらのホテルに実際に宿泊した体験記や朝食の様子は『パラオ4泊5日モデルコース』の記事で紹介しています。
1) パラオ・ロイヤル・リゾート(Palau Royal Resort)

コロールのマラカル島の東海岸に位置し、爽やかなサンライズをみられる「パラオ・ロイヤル・リゾート」。
日本のオークラ ニッコー ホテルマネジメントが運営しているため、サービスやアメニティの充実度はもちろん、日本語でのサポートも万全です。
全室バルコニー付きのオーシャンビューで、どの部屋からもパラオの青い海が。

今回滞在したデラックスオーシャンの客室は、おしゃれなバスルームと独立したシャワールーム付き。
大きなバスタブにたっぷりとお湯をためて体を沈めれば、1日はしゃぎ回った疲れも心地よい余韻とともにすっかり溶けだしていきます。

プライベート感あふれるビーチや屋外プール、さらにスパやテニスコートも完備。
専用桟橋からダイビングやシュノーケリングへ直接出発できるツアーもあるので、アクティブ派の女子に特にぴったり。

敷地の中央には緑豊かな庭園が広がり、なんと池にはウミガメの姿も!

滞在するだけでパラオの自然を身近に感じられる、ホスピタリティあふれるリゾートです。
2) パラオ パシフィック リゾート(Palau Pacific Resort)

コロールのアラカベサン島西海岸に面する「パラオ パシフィック リゾート」は、自然に抱かれた開放感たっぷりのビーチリゾートです。

広い敷地内には緑が溢れ、約300mにわたる白砂のビーチからは、夕暮れどきに水平線に沈んでいくドラマチックなサンセットを眺めることができます。

建物は周囲のヤシの木よりも低く設計された、パラオの伝統的な建築様式を模したコテージ風のデザインになっており、自然の中に溶け込むような雰囲気に。
2階建てコテージタイプの客室のほか、池を望むヴィラや、客室から直接海へアクセスできる水上バンガローなど種類も豊富で、自身の旅のスタイルに合わせた滞在が叶います。

今回滞在したオーシャンフロントルームは、伝統的集会所「バイ」でみられるようなアイコニックなモチーフが壁に描かれており、異国情緒をより一層引き立ててくれます。

心ゆくまでのんびり過ごしたい女子旅にぴったりのリゾートです。
5. 【出発前にチェック】パラオ旅行の持ち物と注意点ー自然と共生するために

パラオ旅行の際、気をつける必要があるのが日焼け止めです。
サンゴ礁に有害な物質を含む製品の販売や持ち込みは、法律で禁じられています。
日本の製品には対象成分が含まれているものが多く、「サンゴに優しい」という表記があってもパラオの厳しい基準を満たしていない場合があるため、事前に成分を確認するか現地で購入することをおすすめします。
はるか昔から美しい自然と共生してきたパラオは、環境保護に非常に力を入れている国。
国の海域の約80%を保護区に指定し、特に貴重な生命が息づくセブンティアイランド周辺は、人の立ち入りさえも禁じられています。

奇跡のような手つかずの自然を、聖域として守る精神性もパラオの魅力。
朝も夜も大自然と遊び、自然と親密に共生すると同時に、自然の理(ことわり)を尊重し、人の手の届かない領域をそのままに受け入れる―そんな文化の中で過ごす時間だからこそ感じられる豊かさがここにはあります。
単に海の綺麗さを消費して楽しむ旅とは違い、神々が宿る大自然の世界にちょっとお邪魔させてもらう、そんなお伽話の中に入り込むような特別な旅ができるのです。
パラオを訪れるすべての人は、入国審査の際に「パラオ誓約(Palau Pledge)」への署名を求められます。

” パラオの皆さん、私は客人として、皆さんの美しくユニークな島を保存し保護することを誓います。足運びは慎重に、行動には思いやりを、探査には配慮を忘れません。与えられたもの以外は取りません。私に害のないものは傷つけません。自然に消える以外の痕跡は残しません。 ”
パスポートに刻まれた「誓い」を胸に刻んだら、パラオを楽しむ準備は万端!
日本からわずか5時間。魂をリセットする楽園へ出かけてみませんか?
なお、パラオ観光の具体的なおすすめスポットは、実体験に基づく4泊5日モデルコースの記事にて紹介しています。そちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
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