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フィンランド・トゥルクのおすすめグルメ&レストラン|ローカルスイーツからミシュラン名店まで

フィンランド南西部に位置する古都・トゥルクは、首都ヘルシンキ以外の地方都市として初めてミシュランの星を獲得した、フィンランドきっての美食都市

国内第3の都市でありながら豊かな自然に囲まれ、群島からは魚介類や特産のジャガイモ、伝統的な群島パン、近郊の森からはキノコや野生のベリー、ハーブなど、新鮮な恵みが毎日届けられます。

海と森、そして大地の豊かさに育まれたこの街には、絶対に食べ逃せないローカルグルメが盛りだくさん!

今回は、トゥルクを訪れたら外せないおすすめの名物グルメから、最旬のトレンドレストラン、憧れのミシュラン名店まで、トゥルクで出会えるとっておきの味をご紹介します!

1. トゥルクの食文化の入口!マーケットホールとローカルフード体験

トゥルクの食文化を味わうなら、絶対に外せないのが「トゥルク・マーケットホール」。1896年にオープンした、フィンランドで2番目に古い歴史を持つノスタルジックな屋内市場です。

天井に吊るされた味のある古い看板は、当時の名残り。「飲酒禁止、禁煙、動物の連れ込み禁止」といった当時のルールがそのまま掲げられています。

雰囲気たっぷりの歴史ある建物ですが、長い年月を経て沈下が進み、来年には大規模なリノベーションが予定されているとのこと。
建物自体は壊さず、レトロな外観や内装の素材を大切に残しながら土台を修理するそうですが、長い歴史の深みがそのまま刻まれたオリジナルの空間に入れるのは今のうちです!

1) ローカル偏愛のスイーツ「ピイスピス」

館内には伝統的なローカル食材がずらりと並び、どれも手頃な価格で味わえます。

なかでもまずチェックしたいのが、パッと目を引くピンク色のアイシングが可愛い、伝統的なジャム入りドーナッツのピイスピス。
フィンランドの他の地域では別の名前で呼ばれていますが、ここトゥルクではピイスピスの愛称で非常に親しまれているご当地スイーツです。

ふんわりとした生地の中には、甘酸っぱいラズベリージャムがたっぷり!現地流に、コーヒーと一緒に味わうのがおすすめです。

最近は、ジャムと一緒に贅沢にホイップクリームも詰まった進化バージョンも人気だとか。
色々なカフェやベーカリーで売られているので、ぜひお気に入りを見つけに食べ比べしてみてください。

2) フィンランドの定番!魚の旨みたっぷりのサーモンスープ

散策に疲れたら、マーケットホールの中ほどにある老舗の魚屋兼ランチビストロ「Herkkunuotta(ヘルックヌオッタ)」で、ひと休みがてらランチを。

ここでのおすすめは、フィンランドの定番料理「サーモンスープ」です。

マーケット内で仕入れたばかりの新鮮なサーモンを使ったスープは、まさに絶品。
サーモンの身だけではなく皮や骨も使って出汁をとっているのがわかる、旨みが凝縮された味わいで、思わず一滴も残さず飲み干したくなる美味しさです。
ディルなどのハーブが香る、北欧らしいすっきりとした後味も印象的。

フィンランドには、食材の一部だけを使って捨てるのでなく、野菜の葉や魚のアラまで、それぞれの旨みを活かし余すことなく使い切る文化があります。
日本の食文化にもどこか通じるものがありますね。

日本人は魚料理に舌が肥えており、ともすると海外旅行先での魚料理に満足できないことも多いですが、ここ美食都市トゥルクでは違います。太鼓判を押せる美味しさです。

スープの付け合わせには、トゥルクの目の前に広がる群島エリアで伝統的に作られている「群島パン」を。

ずっしりと濃厚で、ほのかな甘みとしっとりもちもちした食感が特徴。バターをたっぷり塗ってどうぞ。

またパンといえば、取材時は残念ながらお休みだったのですが、トゥルク・マーケットホールにはフィンランドの伝統的なライ麦パンの専門店もあります。

昔は年に数回しか作られず、焼き上がったパンをこんなふうに棒に通し乾燥させて保存していたそう。

マーケットにはその他にも、トナカイ肉のソーセージなど北欧ならではのローカル食材が所狭しと並び、歩くだけでも楽しいスポットです。

2. トゥルクの街角で楽しむカフェと青空グルメ

トゥルクの食の魅力は、レストランだけではありません。
街の広場や川辺には、地元の人々が気軽に集い、季節の味覚を楽しむ場所がたくさんあります。

1) 地元の食材が集まる屋外マーケット「トゥルク・マーケットスクエア」

トゥルク・マーケットホールは加工食品やその場で食べるグルメが中心ですが、農家直送の新鮮な生鮮食品を味わいたいなら、街の中心に広がる開放的な屋外市場、トゥルク・マーケットスクエアへ向かいましょう。

ここには今が旬の果物や野菜、そして色鮮やかな花々がずらりと並びます。

こんなに隅々まで真っ赤ないちごは、日本ではなかなか見られません!
思わずパクッと食べると、甘〜くジューシーな果肉が口いっぱいに広がります。

パックでベリーを買って、つまみ食いしながら見て回るのもこの市場ならではの楽しみ方。
広場にはフードトラックも並び、地元の人がのんびりとお茶をしながらくつろぐ姿も。

季節を肌で感じながら、気取らない青空市場を散策。海外ならではののんびりとした時間も楽しめます。

2) 夏季限定のフードコートテラス「Kirkkopuiston Terassi」

夏に旅行するなら、トゥルクの象徴であるトゥルク大聖堂の目の前に夏季限定で現れる屋外フードコートテラス、Kirkkopuiston Terassi(キルッコプイスト・テラス)も外せません。

例年5月から8月頃にかけてオープンし、街の人気レストランやバー、カフェが集結。
地元のベリーを使ったカクテルやこだわりのクラフトビールなどが味わえます。

歴史ある大聖堂を見上げるテラス席の他にも、アウラ川沿いの心地よい風が通り抜ける緑豊かな教会公園側の席もあり。
夜にはDJプレイやライブ演奏などのイベントも頻繁に開催され、観光客から地元の若者まで多くの人々で夜遅くまで賑わいます。

さらに7月には、地元の旬の味覚をカジュアルに楽しめる4週間限定のポップアップディナーイベントも開催されるそう。
沈まない太陽の下、フィンランドの夏の長い夜を楽しむのにピッタリのスポットです。

3. トゥルクで特別なディナーを楽しめるおすすめレストラン

トゥルクのレストランシーンは、伝統的な北欧料理に自由な発想を加えた、創造性あふれる一皿が魅力。
気取らない雰囲気のなかで、土地の恵みを生かした料理を楽しめるレストランが揃っています。

1) トゥルクで注目を集めるニュー・ノルディック・レストラン「Vive」

今トゥルクで最も新しく、そして最も注目を集めているといっても過言ではないレストランが「Vive(ヴィヴェ)」

もともとはトゥルク・マーケットホール内に出店していましたが、人気の高まりを受けて、現在はマーケットスクエアのすぐ近くにある路面店へと移転拡大オープンしました。マーケットホールにはまだ古いお店の名残が残っているほど、できたばかりの最新ショップ。

ディナーはプリフィクススタイルで、前菜2品、メインコース1品、デザート1品をチョイス。

料理はどれも器や盛り付けまで美しく、メニュー名からは想像もつかないような、アート作品のような一皿が並びます。
それでいて高級店のような堅苦しさはなく、価格もリーズナブル。

このお店のコンセプトは、北欧の伝統をベースにした「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」と、遊び心いっぱいに食事を楽しむ「ファン・ダイニング」。
他ではあまり見ない組み合わせの食材を使って、魔法のように美味しいお料理を生み出します。

例えば、前菜のシュー生地に挟まれているのは、定番のニジマスに中華スパイスの四川山椒を効かせたサワークリーム!

肉料理のソースにモミの木の香りを使ったりと、地元の素材に世界のスパイス、そして森の香りまで掛け合わせる発想が実にユニーク。
お腹も心もハッピーに満たされる、まさに「ファン・ダイニング」の醍醐味です!

さらにコーンを衣にした椎茸フライも絶品。思い出すだけでまた食べたくなるメニューの数々でした。

きっとすぐに予約が取りにくくなるお店になってしまうことでしょう。今のうちにぜひ訪問を。

2) フィンランド地方都市初のミシュラン名店「Kaskis」

トゥルクの美食の旅を締めくくる特別なディナーなら、絶対に外せない憧れの一軒があります。
それが、小高いカスケンマキの丘の上にひっそりと佇むミシュラン一つ星レストラン、「Kaskis(カスキス)」です。

2022年にヘルシンキ以外の地方都市で初めてミシュランの星を獲得するという快挙を成し遂げ、2025年には、環境に配慮した持続可能な美食を実践するお店に贈られる「ミシュラン・グリーンスター」も受賞。

座席数はわずか30席ほど。予約はすぐに満席になってしまうため、旅行の予定が決まったらできるだけ早く予約をしましょう。
気取らないお店ではありますが、せっかくなので少しおしゃれしていくのがおすすめです。

提供されるのはアラカルトではなく、完全予約制の、シェフ エリック・マンシッカ氏のサプライズ・テイスティングメニューのみ。
食材は常に地元の旬のものを使用。「自然がすべてをナビゲートする」というコンセプトのもと、シェフ自ら地元の深い森に分け入り、手摘みしたハーブやキノコ、野生の花々、そして地元の漁師やハンターから直接仕入れた新鮮な食材を主役に、その日のメニューを組み立てるのだそう。

「今日、森や海からどんな最高の恵みを授かったか」によってメニューが決まる、まさに一期一会の「サプライズ」ディナーです。

料理は、北欧の森や海をそのまま切り取ったような美しいプレゼンテーションで、一皿ごとにストーリーが感じられます。
それでいてどこか愛らしさも感じられるお料理の数々。

ディナーコースと厳選されたペアリングワイン(ノンアルコールのペアリングもあり)で、ゆっくりと時間をかけて、語り合いながらディナーを楽しむのがフィンランド流。

スタッフの接客も洗練されていながらとてもフレンドリーで、敷居の高さを感じさせない心地よさに満ちています。

デザートにはミシュランマンのモチーフが描かれていたりと、くすりとしてしまうような遊び心も。

最後には、思わず顔を見合わせて笑ってしまうような7つの小さなお菓子が乗ったボックスも。

一体これはなんだとはしゃぎながら食べ、予想外の味に吹き出してしまうのも楽しい思い出。
Kaskisのディナーには、食材の美味しさだけでなく、テーブルを囲む人の笑顔も大切なスパイスになっているのでしょうね。

4. 樹齢100年のりんごの木の下でピクニック

絵本の中から飛び出してきたような最高に可愛いピクニックが体験できるのが、トゥルク近郊のナーンタリにある農園カフェレストラン「Kuulas」

築100年以上の歴史ある農場を改装したB&B「Tammiston」にあるレストランで、お庭の樹齢100年を超えるリンゴの木々の下、伝統的なフィンランドの裂き織りラグを広げてピクニックが楽しめます。

取材時は残念ながら天気が悪かったため、B&Bの母屋での食事となりましたが、クラシカルな空間に古いフィンランドの曲が流れる中、美しいテーブルセットを囲んで過ごすティータイムは、まるで昔の映画の中に入り込んだかのよう。

メニューは庭で採れたリンゴが主役。すべてお店のキッチンで一から手作りされており、アップル&エルダーフラワーのウェルカムドリンクなど、一つひとつが乙女心をくすぐります。

お料理も館内もお庭も、どこを切り取ってもフォトジェニック。
夏休みにフィンランドの田舎のおばあちゃんの家へ遊びに来たようなノスタルジックな時間の中、心躍るティータイムを!

5. 海と森が育むトゥルクを味わおう

ローカルなお店からミシュランのレストランまで、豊かな自然の恵みを生かし、旬の食材を味わうことを大切にしているトゥルク。

今回の取材ではクッキング体験などもあったのですが、そこで感じたのはフィンランドと日本の食文化には通じるものがあるということ。
季節の旬を大切に楽しみ、魚や野菜などの食材を余すことなく使い切り、その旨みを引き出す。ごちゃごちゃと飾り立てるのではなく、シンプルに気取らず食事を楽しむ。

そしてトゥルクでの食事は、今の日本の忙しい日々の中ではちょっと忘れがちな、自然の中で大切な人と食卓を囲み、食べ物をシェアし、ゆっくりと時間をかけて楽しむ幸せも思い出させてくれました。

日本ではなかなか味わえない食材でも、トゥルクでは驚くほど口に馴染み、きっと新しい美味しさとの出会いがあるはずです。
味にこだわるグルメ好きの方もぜひ、心もお腹も満たされるトゥルクの旅へ行ってみてください。

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mugi

mugi

フリーランスフォトグラファー&ライター。国内の様々なホテルやコスメブランドの広告写真撮影を行う傍ら、複数のメディアにてトラベルライターとして国内外を取材。
自身のSNSでもトラベル&ウェルネスをメインテーマに、大自然の中のリトリート旅や絶景クルーズ旅行など、上質な時間の流れるひとり旅&女子旅を発信中。
訪問国は32カ国。特別感のあるホテル、ヴィラ探しが得意。
効率重視の旅ではなく、そこでしか味わえない心ときめきく瞬間を求めて旅しています。