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【登別温泉観光】車なしで巡る1泊2日モデルコース!地獄谷・天然足湯・グルメを満喫

北海道にはこれまで何度も訪れていますが、広いだけに、まだまだ知らない場所がたくさん。今回は白老から少し足を延ばして、登別温泉を1泊2日で巡ってきました。

実際に訪れてみると、迫力ある地獄谷や森の中の天然足湯だけでなく、グルメも魅力的。登別軟石の薪窯で焼く本わさびのピッツァなど、地元の食材やつくり手のこだわりにも触れられたのが印象的でした。

今回は、レンタカーを使わずに観光やグルメを楽しみ、温泉やサウナで心身をリフレッシュ。そんな登別のリトリート旅を、1泊2日のモデルコースとしてご紹介します。

1. 登別温泉ってどんなところ?9種類の泉質が湧く北海道の名湯

北海道を代表する温泉地のひとつ、登別温泉。なんと9種類もの泉質が湧くことから、「温泉のデパート」とも呼ばれています。

周辺には、火山活動によって生まれた地獄谷や大湯沼も。湯けむりが立ち上る、ダイナミックな景色も見どころです。

散策中にはシカの姿も見かけ、自然の豊かさを感じました。

2. 登別温泉は車なしでも観光できる?アクセスと移動方法

登別温泉へは、JR登別駅から道南バスで約15分。大人片道450円です。

今回は、白老にある「ウポポイ」から徒歩圏内の「白老コタン前」バス停を利用。乗り換えなしで登別温泉へ向かいました。

車窓から時折見える海を眺めながら、約1時間のバス旅。

登別温泉バスターミナルに到着すると、温泉街のメインストリート「極楽通り」は徒歩数分です。地獄谷へも徒歩約20分でアクセスできます。

3. 【1日目】無料周遊バス「オニスロ」で巡る登別の大自然

登別温泉に到着したら、さっそく観光へ。森の中の天然足湯や、湯けむりが立ち上る地獄谷など、温泉街周辺の自然を巡りました。

1)車なし観光の強い味方!無料周遊バス「オニスロ」

今回、登別温泉での移動に大活躍したのが、無料観光周遊バス「オニスロ」。

車両は赤鬼と青鬼をイメージした、赤と青の2種類。色によって行き先が違うわけではなく、運行ルートは時期によって異なります。

窓のない開放的な車体からは、登別の自然がすぐそばに。森の風を感じながら走る時間も気持ちよく、移動そのものが楽しいひとときでした。

しかも乗車は無料。1周約40分で、運転手さんに合図して途中で乗り降りできるのも便利です。

オニスロは春から秋にかけての季節運行で、2026年は4月25日から10月25日まで。

曜日や時期によって運休日やルートの変更があるため、事前に観光協会の公式サイトで確認しておくのがおすすめです。

2)森の中を流れる天然温泉の川「大湯沼川天然足湯」

オニスロに乗って最初に向かったのは、「大湯沼川天然足湯」。大湯沼から流れ出した温泉が川となっていて、森の中で足湯を楽しめる場所です。

遊歩道の入口でバスを降り、木々に囲まれた道を歩くこと約5分。白く濁った温泉の川と、小さな滝が見えてきました。

川沿いの腰掛けに座り、さっそく足を入れてみると、じんわりとした温かさが気持ちいい。

耳を澄ませば、滝の音や鳥のさえずり。森の景色をぼんやり眺めながら、何もせずに過ごす時間がなんとも贅沢に感じられます。

少し休むつもりが、気づけば約1時間。滝の音を聞きながら、時間を忘れてのんびり過ごしてしまいました。もう少し浸かっていたい気持ちを抑え、遊歩道を戻って再びオニスロへ。

足湯は無料で楽しめるので、タオルを一枚持って立ち寄るのがおすすめです。

3)車窓から湯けむりを望む「大湯沼」

地獄谷へ向かう途中、オニスロが経由するのが「大湯沼」。今回は下車せず、車窓からその景色を楽しみました。

「大湯沼」は、日和山の火山活動によって生まれた周囲約1kmの湯の沼。沼底からは高温の硫黄泉が湧き出しています。

灰黒色の水面からは、白い湯けむりがもくもく。

大湯沼は車窓から眺めるだけでも十分な迫力。バスに乗りながら、登別の大自然を満喫できました。

4)登別地獄谷の観光所要時間は?約20分の遊歩道散策

そのままオニスロに乗って、登別温泉を代表する観光スポット「登別地獄谷」へ。

展望スペースに立つと、目の前には荒々しい岩肌が広がり、あちこちから白い噴気がもくもく。そのスケールに思わず圧倒されます。

地獄谷は、クッタラ火山の噴火によって生まれた直径約450mの爆裂火口跡。ここから湧き出す温泉が、登別温泉の宿々へと送られているそうです。

遊歩道を歩いてみると、ふわりと漂う硫黄の香り。岩肌のすぐ近くから噴気が立ち上る光景に、今も続く火山活動の力を感じました。

地獄谷にはいくつかの展望スポットがあり、眺める場所によって景色もさまざま。今回は約20分かけて巡りましたが、ゆっくり散策するなら30分ほど見ておくとよさそうです。

散策後は、温泉街を歩いて15分ほどで宿へ。

今回は午後に訪れましたが、登別温泉に泊まるなら、次は朝の地獄谷も歩いてみたいところ。日帰り客が増える前の時間帯なら、混雑を避けてゆっくり景色を楽しめそうです。

4. 【1日目・宿泊】「登別グランドホテル」で温泉とサウナのリトリート

地獄谷を散策したあとは、温泉街に戻って「登別グランドホテル」にチェックイン。登別温泉バスターミナルからも近く、車なしの旅でもアクセスしやすいホテルです。

1938年創業の老舗とあって、館内はクラシカルで落ち着いた雰囲気でした。

1)和室から露天風呂付きまで!多彩な客室タイプ

登別グランドホテルの客室は、和室や洋室、露天風呂付きなど多彩なラインナップ。今回は洋室に宿泊し、和室も特別に見学させていただきました。

洋室「南館コンフォートツイン」に宿泊

今回宿泊したのは「南館コンフォートツイン」。もともと和室だった空間を洋室にリニューアルしたお部屋です。

ブルーを差し色にしたインテリアが爽やかで、歴史あるホテルのイメージとはまた違う、明るくモダンな雰囲気。

ベッドは、120cm幅のシモンズ製が2台。ふかふかのベッドでゆっくり休めるのもうれしいポイントです。

和室で味わう畳のくつろぎ

こちらは、特別に見せていただいた和室タイプ。

障子越しにやわらかな光が差し込み、座卓に腰を下ろすとほっと落ち着きます。洋室とはまた違う、畳ならではのくつろぎを感じられる空間でした。

2)約70種類が揃う「登別グランドホテル」の夕食バイキング

夕食は、3階のグランドホールでバイキング。和洋中あわせて約70種類の料理が揃っています。

会場には「夕食MAP」まで用意されていて、どこから回ろうか迷うほど。

まずは、焼きたて・できたての料理が楽しめるライブキッチンへ。目の前で調理される様子に、食欲も高まります。

ブランド牛「星空の黒牛」のステーキ

最初に目を引いたのが、北海道・標茶町のブランド牛「星空の黒牛」の肩ロースステーキ。
シェフが目の前で焼き上げるスタイルで、炎が上がる様子は迫力満点です。

焼きたてのお肉はやわらかく、噛むほどに旨味がじんわり。すっかり気に入って、4枚もいただいてしまいました。

北海道産温野菜のラクレットチーズがけ

北海道・花畑牧場の「十勝ラクレットチーズ」を使った、温野菜のラクレットチーズがけ。目の前でとろりとチーズをかけてくれるのも楽しい演出です。

出来たての海老味噌ラーメン

ラーメンは、その場で麺をゆでて仕上げてくれるスタイル。この日は「海老味噌ラーメン」の登場です。

海老の風味がしっかり感じられるスープに、味噌のコクも加わった一杯。出来たてならではの熱々のおいしさを楽しめました。

噴火湾のマグロなど、北海道の海の幸

お刺身コーナーには、北海道南西部の噴火湾で獲れたマグロをはじめ、サーモンや水ダコなど、海の幸がずらり。

なかでも甘海老は、ぷりぷりの食感と甘みがたまらないおいしさでした。

※その日の仕入れによってメニューは変わります

北海道×イタリアン!地元食材を使ったピッツァとご当地パスタ

北海道産食材を使ったピッツァは3種類。ブランド牛「星空の黒牛」を使った一枚も並んでいました。

パスタは、蝦夷鹿肉を使った「フィットチーネ 蝦夷鹿肉のボロネーゼ」と、登別牛を使った「登別牛入り閻魔ペンネ」の2種類。

「登別牛入り閻魔ペンネ」は、食べ進めるうちにじわじわと辛さが広がる一品。後からやってくるピリッとした刺激がクセになるおいしさでした。

アイヌ民族の伝統料理「オハウ」

「オハウ」は、アイヌ民族に受け継がれてきた具だくさんの汁物。肉や魚、野菜などの旨味が溶け込んだ、やさしい味わいです。

登別らしい名前の「地獄鍋」

名前に惹かれて手に取ったのが「地獄鍋」。唐辛子や香辛料を効かせた火鍋で、真っ赤なスープは見るからに辛そう……。

少し身構えていただきましたが、見た目ほどの激辛ではなく、ピリッとした辛さが後を引くおいしさでした。

登別の地ビール「鬼伝説」で乾杯

旅先での楽しみといえば、やっぱり地ビール!食事のお供に選んだのは、登別の地ビール「鬼伝説」の「金鬼ペールエール」です。

柑橘系の爽やかな香りとホップのほどよい苦みが心地よく、料理との相性もぴったりでした。

気になる料理を少しずつ盛り付けていたら、テーブルはこのにぎやかさ。どれもおいしそうで、ついつい欲張ってしまいました。

毎日焼き上げる自家製バームクーヘン

お腹はかなり満たされましたが、デザートは別腹です。

毎日工房で焼き上げられるバームクーヘンは、しっとりやわらかな食感とやさしい甘さが魅力。厚めに切り分けてもらいましたが、ぺろりといただきました。

北海道産メロンなど、デザートも充実

デザートコーナーには、ロールケーキやストロベリーケーキ、マンゴーケーキ、あんみつ、ゼリーなどがずらり。ひと口サイズのスイーツが多く、いろいろ楽しめるのがうれしいところです。

さらに、北海道らしい赤肉メロンも。最後まで目移りしてしまう、大満足の夕食でした。

3)3種類の泉質が楽しめるローマ風大浴場

「登別グランドホテル」には、「鬼灯(ほおずき)の湯」と「竜胆(りんどう)の湯」の2つの大浴場があります。

どちらも高いドーム天井が印象的なローマ風の造りで中央には広々とした円形の湯船が。クラシカルな雰囲気の中で、ゆったりと温泉を楽しめました。

登別温泉に湧く9種類の泉質のうち、ホテルで楽しめるのは食塩泉・硫黄泉・鉄泉の3種類。ひとつの宿でお湯の違いを楽しめるのも、温泉好きにはたまらないところです。

大浴場は毎日男女入れ替え制。宿泊すれば両方を利用できるので、それぞれの雰囲気を比べながら湯巡りするのもおすすめです。

約110℃の「鬼サウナ」へ!滝を望む外気浴も

そして、特に楽しみにしていたのが、「鬼灯の湯」にある「鬼サウナ」。夜は男性用だったため、翌朝の朝風呂で入ってみることに。

設定温度はなんと約110℃。しかも30分ごとにオートロウリュまで行われるという、かなりの高温サウナです。

まず驚いたのが、扉の取っ手。鬼の金棒になっていて、入る前からちょっと身構えてしまいます……。

中へ入ると、大きな窓の向こうに滝と緑が広がっていました。

景色はなんとも穏やかなのに、室内は約110℃の熱気。ジリジリと迫る熱さに耐えきれず、3分ほどでギブアップしてしまいました。

サウナのあとは、水風呂でクールダウン。

ヒノキの水風呂に加え、屋外には高さ・直径ともに約170cmという大きな樽水風呂もありました。

中には階段があり、少しずつ下りながら入れる造り。

大きな樽にすっぽり浸かる感覚は、なんとも新鮮です。

水風呂には、登別の山麓を水源とする沢水を使用。ヒノキと樽水風呂は約16℃、大浴場内にはさらに冷たい約13℃の水風呂も。

サウナで火照った体に、沢水のキリッとした冷たさがたまりませんでした。

水風呂でしっかりクールダウンしたあとは、滝を眺められる外気浴スペースへ。

滝の音を聞きながら心地よい風に包まれていると、サウナの熱さもすっかり忘れてしまうほど。体も頭もすっきりして、深くととのう心地よさを味わえました。

登別グランドホテルは、全国の優れたサウナ施設を選ぶ「サウナシュラン2023」で第5位に選出された実力派。温泉はもちろん、サウナを目当てに宿泊するのもおすすめです。

※樽水風呂は冬季休止期間あり

4)朝食バイキングは自分好みの海鮮丼も

翌朝も3階のグランドホールへ。
朝食は和洋バイキングで、北海道らしい料理が並びます。

なかでもうれしかったのが、好きな具材をのせて作れる海鮮丼。私はいくらをたっぷりのせて、自分好みの一杯に仕上げました。

さらに鶏飯まで用意して、朝からちょっと欲張りな食卓に。

スープカレーもあり、北海道らしさを朝から満喫。

ドリンクには、北海道でおなじみの乳酸菌飲料「ソフトカツゲン」と北海道牛乳も。朝から北海道のおいしいものをたっぷりいただきました。

5)ホテルの売店で北海道のお土産探し

チェックアウト前には、1階の売店へ。
北海道のお菓子や地酒、登別ならではの雑貨など、お土産がずらりと並びます。店内も広く、品揃えも豊富で、あれこれ見て回るだけでも楽しめました。

なかでも目を引いたのが、クマをモチーフにしたお土産。登別には「のぼりべつクマ牧場」があり、クマもこの街を代表する存在です。

登別限定の「ひぐまの湯沢さん」のマスコットや肉球グミ、クマの刺繍が入ったMOKUのハンカチなど、かわいさにつられてついつい購入。

そして、登別温泉の温泉水を配合したフェイスマスク「のぼりべつOV9」も。美容液がたっぷり含まれていて、使ったあとは肌がしっとり。

ホテルや温泉街で何度も見かけて気になっていた北海道の食品ブランド「NORTH FARM STOCK」のスパイスコーラとエルダーフラワーソーダも購入。

さらに、旭山動物園のホッキョクグマが描かれたカップ酒も。飲み終わったあともグラスとして使いたくなるかわいさです。

5. 【2日目】登別温泉街を徒歩で巡る!ご当地グルメとスイーツ

翌日は、温泉街を歩いてグルメ巡りへ。メインストリートの極楽通り周辺には、気になるお店が集まっています。

1)「甘味 日和堂」で豆腐だんごをお土産に

最初に訪れたのは、朝9時から営業する「甘味 日和堂」。こぢんまりとした店内では、北海道の素材を生かした手作りの甘味を楽しめます。

看板商品の「豆腐だんご」(790円)は、生地の約半分に絹豆腐を使っているのが特徴。今回は「あんこ」と「みたらし」をお土産に選びました。

店内には小さなイートインスペースもありますが、私は帰りの飛行機でいただくことに。

購入してから時間が経っていたのに、だんごは驚くほどやわらかく、もちもちのまま。帰りの飛行機で、あっという間にぺろりといただきました。

2)10時の上演へ!登別温泉の「からくり閻魔」

「甘味 日和堂」から徒歩約2分。10時の上演を目指して、温泉街にある「閻魔堂」へ向かいました。

ここで見られるのが、登別温泉名物の「からくり閻魔」。座った状態で高さ約5.2mもあり、目の前にするとかなりの存在感です。

普段は穏やかな表情ですが、上演が始まると恐ろしい形相に一変。

地鳴りのように響く音楽も相まって、まるで自分が地獄の審判を受けているようでドキドキ。閻魔大王の迫力ある姿に、約5分間、思わず見入ってしまいました。

これほど本格的なからくりを無料で楽しめるのもうれしいところ。

通常は10時・11時・13時・15時・17時・20時・21時に上演されるので、時間を合わせて立ち寄るのがおすすめです。

3)「狐温懇-KONKON-」でご当地プリンを味わう

からくり閻魔を見たあとは、閻魔堂のすぐ目の前にある「狐温懇-KONKON-(コンコン)」へ。

もともとはプリン専門店「道産子ぷりん」だったこちらのお店。2026年6月にリニューアルしたそうです。今は看板メニューのプリンに加え、スープカレーやドリンクも楽しめます。

店内には、大湯沼をイメージしたテーブルや、五右衛門風呂を思わせる席も。昨日オニスロから眺めた景色を思い出し、店内の随所に登別らしさを感じました。

今回いただいたのは「炙り道産子ぷりん」(780円)。表面の香ばしいほろ苦さのあとに、なめらかなプリンの甘さが広がります。

ドリンクは「夕張メロンソーダ」(660円)と「狐温懇ラテ(HOT)」(680円)を注文。

個人的に気になったのが、ひとつひとつ表情の異なるドリンクの器。よく見ると店名の「こんこん」の文字も。

聞けば、登別にある「健千窯(けんせんがま)」の津村さんによる、お店オリジナルの器とのこと。地元の器で味わう一杯も、旅の楽しみのひとつ。次は窯元にも足を運んでみたくなりました。

お土産には、テイクアウト専用の「道産子ぷりん」と「湯上り温泉たまごぷりん」をチョイス。道産子ぷりんには、北海道産牛乳と白老産の卵が使われています。

さらに、お願いすると撮影用の温泉桶と手ぬぐいを貸してもらえるサービスも。

私もお借りして、プリンを桶に並べてパシャリ。温泉桶にちょこんと収まった姿がなんともかわいらしく、登別温泉らしい記念の一枚になりました。

4)登別軟石の薪窯で焼く「PIZZERIA ASTRA」の絶品ピッツァ

「狐温懇-KONKON-」から徒歩約3分。ランチは、登別の食材を使ったピッツァを楽しめる「PIZZERIA ASTRA(ピッツェリア アストラ)」へ。

登別出身の店主は、イタリア・ナポリで修業を重ね、2016年にキッチンカーからスタート。翌年、この温泉街にお店を構えたそう。

店内には、北海道産ミルクでイタリア伝統のチーズをつくる「ファットリアビオ北海道」の認定パートナーを示すプレートも。生産者とのつながりを知ると、ピッツァの味わいもひと味違います。

そして、店内でひときわ存在感を放つのが大きな薪窯。

実はこの窯、地元の「登別軟石」を約500個も使い、店主が仲間と一緒に造り上げたものなのだそう。

火山活動によって生まれた石が、ピッツァ窯にも使われているとは驚きです。

前日に訪れた地獄谷や大湯沼とも重なり、土地の成り立ちと食がこんな形でつながっているのも興味深いところ。地元食材を焼き上げる一枚への期待も高まります。

今回注文したピッツァは2種類。どちらも登別や北海道の食材を生かした一枚です。

まずは、1日15枚限定の「登別温泉 本わさびのピッツァ」(3,500円)。使われているのは、登別の老舗「藤崎わさび園」の本わさびです。

焼きたてが届くと、目の前で本わさびをすりおろして仕上げてくれます。

ピッツァにわさび?と意外に思いましたが、これが相性抜群。焼き上がってからのせる野菜はみずみずしく、チーズのまろやかさと本わさびの爽やかな香りが絶妙に調和。また食べに訪れたいと思うほどのおいしさでした。

もう一枚は、登別ブランド推奨品の「究極のマルゲリータ」(2,700円)。北海道産チーズと登別産バジルを使った一枚です。

ひと口いただくと、まず印象に残るのがトマトのみずみずしさ。チーズのコクとバジルの香りも重なり、シンプルだからこそ素材のおいしさが際立ちます。

どちらも驚いたのは、生地の軽さ。縁はふっくら香ばしく、中はもっちり。それでいて重たさがなく、もう一切れ、とつい手が伸びてしまうほどのおいしさでした。

ピッツァに合わせたのは、登別のクラフトビール「鬼伝説」の樽生。

薪窯で焼いた熱々のピッツァに、地元のビール。登別ならではの組み合わせを楽しみました。

実は、メニュー立てにも登別の石が使われているそう。大きな薪窯からテーブルの小物まで、地元の素材を大切にするこだわりが感じられるピッツェリアでした。

※人気店のため、早めの予約がおすすめです。

6. 車なしで楽しむ登別観光!1泊2日のモデルコース

今回の登別観光は、1日目に自然と温泉、2日目に温泉街のグルメを楽しむコース。実際に訪れたスポットをもとに、公共交通機関で巡る1泊2日の行程をまとめました。

【1日目】地獄谷・天然足湯・温泉を満喫

【12:36】バス停「白老コタン前」を出発
 ↓ 道南バスで約56分

【13:32】バス停「登別温泉バスターミナル」に到着
 ↓ 徒歩でオニスロの乗り場へ

【13:50】無料周遊バス「オニスロ」に乗車
 ↓ オニスロで移動、遊歩道入口から徒歩約5分

【14:15】大湯沼川天然足湯
 森の中の天然足湯で約1時間のんびり
 ↓ オニスロで移動

【16:05】大湯沼
 湯けむりが立ち上る景色を車窓から見学
 ↓ オニスロで移動

【16:15】登別地獄谷
 遊歩道を約20分散策
 ↓ 徒歩で約15分

【17:00】登別グランドホテルにチェックイン

【18:00】夕食バイキング
 北海道の味覚や地ビールを堪能

【20:00】温泉・鬼サウナ
 3種類の泉質と約110℃の鬼サウナを満喫

【2日目】温泉街でグルメ・スイーツ巡り

【朝】登別グランドホテル
 朝食バイキングを楽しみ、チェックアウト
 ↓ 徒歩で移動

【9:40】甘味 日和堂
 名物の豆腐だんごを購入
 ↓ 徒歩約2分

【10:00】からくり閻魔
 約5分間の上演を見学
 ↓ 徒歩すぐ

【10:05】狐温懇-KONKON-
 ご当地プリンとドリンクでひと休み
 ↓ 徒歩約3分

【11:00】PIZZERIA ASTRA
 登別の食材を使った薪窯ピッツァでランチ
 ↓ 徒歩で登別温泉バスターミナルへ

【13:58】登別温泉バスターミナルを出発
 ↓ 道南バスで約22分

【14:20】JR登別駅に到着
 ↓ 特急「北斗11号」に乗車

【14:49】JR登別駅を出発
 ↓ 特急で約41分

【15:30】JR南千歳駅に到着
 ↓ 区間快速「エアポート124号」に乗り換え

【15:43】JR南千歳駅を出発
 ↓ JRで約4分

【15:47】JR新千歳空港駅に到着

7. 車なしで巡って感じた、登別温泉の魅力

バスと徒歩で巡った登別温泉の1泊2日。車がなくても自然や温泉、グルメをたっぷりと楽しめる充実した旅となりました。

北海道のおいしいものはこれまでもたくさん味わってきましたが、登別では、地元の食材だけでなく、それを生かすつくり手のこだわりも印象的。そんな背景までも楽しめるのも、旅先で食事をする醍醐味です。

訪れたのは10月初旬。観光客もぐっと減る時期だとは聞いていましたが、実際にも混雑は気になりませんでした。

少し肌寒い季節でしたが、歩いて観光するにはちょうどよい季節。人気の観光地だからこそ、時期を少しずらして訪れるのも、旅をゆったり楽しむコツかもしれません。

次の北海道旅行では、登別温泉にもぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

取材協力:

   公式Instagramはこちら

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土屋香奈

土屋香奈

金沢生まれ金沢育ち。京都の大学で観光学を学び、観光案内所でのボランティアや観光地取材を通じて旅の発信に魅了される。
金融業界を経て27歳でフリーランスへ転身し、トラベルフォトライターとして活動中。「いしかわ観光特使」を委嘱。
旅×写真×文章×動画×SNSを駆使し、女子旅を中心とした国内外の取材やモデルコースなどコンテンツ制作を手がける。
旅行会社や地方自治体の撮影にも携わり、多彩なメディアで発信中。「かわいい」を切り取るのが得意で、ディズニーやクルーズ旅、海外旅行が好き。